顔を洗って、腫れた目を冷やして、やっと落ち着いた頃には日付がもうすぐ変わろうかという頃になっていた。
🤍「阿部ちゃん早起きなのに、長居してごめんね」
💚「全然いいよ、気にしないで」
阿部ちゃんは最後まで優しくて、でもこれっぽちも靡かなかった。
いっそ清々しいほど、めめしか見てない。
この2人にはきっと2人にしかわからない、揺るがない絆みたいなものがあるんだなという事だけはわかった気がする。
俺は完敗どころか、ライバルどころか、最初から同じ土俵にすら立っていなかった。
そして、それを解っていながら俺が自分でそう思えるまで付き合ってくれためめを改めて尊敬した。
🤍「じゃあ、お邪魔しました」
💚「うん。またね」
もっと引きずるかと思っていたけど、きっぱりフラれて、たくさん泣かせてもらって、意外にも心は晴れやかだ。
こうして俺の恋、もといヒーローごっこは終わった。
🖤「ラウールが阿部ちゃんの家に行ったって本当?」
💚「本当だよ」
🖤「俺も行った事ないのに」
💚「メンバーでは初めてだね。あ、ラウールには内緒だよ」
🖤「言わないよ、絶対教えてやらない」
💚「ふふふ」
終
コメント
7件
最後のめめが可愛い🖤 やっぱり若いなあ、、、
やっぱりラウもあべちゃんもめめもみんなすごく優しくて素敵だなぁ😍✨🤍💚🖤
ありがとうございました! 思いつくままに書き足していたら、随分と長ーーーくなってしまいました。 お付き合いいただき感謝です😊