コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
とある島に上陸中…
「くそっ…お頭の奴何処に行きやがった…」
島に上陸中、毎回何処かに姿を消すシャンクスにベックは呆れていた。
大体は街の何処かに居るが、街に居る幹部達に聞いても分からないと言われた。
仕方なく山に登りながら探すことにしていたが、
途中でどうせその内勝手に戻ってくるだろうと思い、来た道を戻った。
その道中、来る途中には見かけなかった女性がこちらに向かって来ていた。
「やぁ、お嬢さん。こんな山に何か用があるのか?」
「……えぇ」
「…そうかい。足元に気をつけな。」
「……」
ベックがその場を立ち去ろうとした時
「あの…」
「ん?」
「ここであったのも何かの縁ですし、少し付き合ってもらっても良いですか?」
「…あぁ、」
ベックは少し異様な雰囲気を感じ取ったが女性からの誘いを断る気は無かった。
「…小屋、か?」
「どうぞ、お入り下さい」
促されるがまま中へ入る
中を見渡すがあるものはテーブルと椅子がいくつかあるだけだ
恐らく生活用では無いだろう。
(一体ここに何の用が…?)
すると女性は少し大きな水晶玉を取り出した。
「貴方、海賊の人でしょう?」
「!」
「そう警戒しないで?港に船が見えたからそう思っただけ」
「………」
「色んな所を旅するのなら危険も勿論あるでしょう?」
「少しだけだけどおまじないをかけてあげる」
この女性はやはり異質だ
まず、顔をあまり見せようとしない
頭にしている布で口以外が見えない
しかしここで引き下がる訳には行かない。
ここに来た以上、引くに引けなくなったような感覚になる。
「動かないで」
女性はベックの胸に手を当てる。
自分の中に何かが入った気がした。
「付き合ってもらってありがとう。それじゃあ、私はまだここに用があるから。」
「あ、あぁ」
いつもなら引き下がらないが今回はそんな気になれなかった。
ベックは大人しく街の方へ戻った。
「ふふっ」
女性は一人不気味な笑みを浮かべていた。
「あ!ベック戻ってきたぞ!」
先程まで探していた人物が大きく手を振っている。
「…お頭、今まで何処に」
「うーん…とりあえず島を1周してきた!」
全くこの人は…と言わんばかりに煙草の煙を吐き出す。
「呑みに行こうぜ!」
「……2人で呑まないか?」
「!あぁ!いいぞ!」
シャンクスは少し赤くなりながらベックの誘いに乗った。
気がつけば日が沈み、辺りは暗くなっていた。
シャンクスは夢中になりながら島であったことを話していた。
酒が入っている所為か周りを気にせずベックに寄りかかっている。
「…そろそろ戻るか?」
「そうだなぁ、あいつらもそろそろ戻ってくる頃だろうし。」
2人は足早に船に戻った。
「少しシャワーを浴びてくる。」
船に戻り、仲間達が戻ってくる前にベックはシャワーを浴びる。
今日は奇妙な事があったから早めにそれを流したかった。
「ん?」
ふと腹部に目をやると
「痣?…」
いつ付いたか分からない痣があった。
しかもその痣は奇妙な形をしている。
まるで植物の蔦の様な形をしている。
ふと昼間のことが頭をよぎる。
気のせいだろうと思い、シャワーを済ませた。
「俺の部屋で呑もうぜ!」
「あんまり呑みすぎるなよ。酒の在庫が無くなっちまう。」
「わーってるよ!」
すっかり酒が入って気分が上がっているシャンクスに笑みが溢れる。
言われるがままシャンクスの部屋に行き、しばらく2人でまた酒を煽った。
しばらくして、シャンクスは眠ってしまった。
一日中動き回ってその疲れに酒が拍車をかけたのだろう。
(俺も休むか…)
ベックはシャンクスの部屋を後にした。
少し夜風に当たりに行く。
入った酔いを覚ます。
煙草の煙を吐き出した時、腹部に違和感を感じた。
先程まで無かったが少し痛みがある。
(早く戻ろう…)
ベックは少し早く部屋に戻った。
髪を解き、ベットに横になる。
少し痛みはあるがそんなに気にならないものだった為、ホンゴウに診てもらうのは明日にしようと思い眠りについた。
To be continue