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第14話、お読みいただきありがとうございました!
今回はまぜ太くん目線でお送りします(少し甘めです)!
❤️「まぜ、お前がどう思おうと、みんなも、けちゃも、、、お前を待ってるからな」
そう言って、あっとは倉庫部屋を後にした。
ここまで追いかけてきてくれていたのに、俺は何をしてるんだ。
こんな時になって、自分がまだ子供のままであることを思い知った。
さっきの会議室から出て行ったけちゃおの姿がまだ脳裏に焼き付いている。
あの時、俺が追いかければ良かったのに、咄嗟に動けなかった自分が今すごく腹立たしい。
けちゃおのことを傷つけたいわけじゃなかった。
それなのに、事態は最悪になっていくばかり。
ふと思い出して、ポケットからスマホを取り出す。
夕べ、風呂から上がると端末の通知欄に「けちゃ」の文字があった。
開かずにはいられなかった。
(昨日 22:43)
🩷「まぜち〜」
💜「ん?」(既読)
🩷「呼んでみた笑」
💜「なるほど」(既読)
🩷「٩( ‘ω’ )و」
まるで何ごともないような文面。
ただそれだけで、嬉しかった。と同時に苦しくなった。
俺が一番けちゃおを辛い思いにさせているのに、なんでお前はまだ優しく接しようとしてくれるんだよ。
その優しさに、俺は甘えてしまっている。
本当は会って話したくて、一緒にいたくて仕方ない。
少しだけ距離を置くことが、ここまで、自分を苦しませるとは思っていなかった。
なんなら、メンバーにまで迷惑をかけている。
あっきぃも、ちぐも、ぷーのすけも、あっとも、どんな思いで俺に接してくれているんだろう。
💚(「まぜ太、俺らは活動者だ。」)
ぷーのすけの言うことは、いつも正しい。
でも、知ってしまった。
俺は、自分の思う以上にけちゃおと関わりたいらしい。
こんなことを思う俺は、活動者失格なんだろうか。
その時、部屋に飾っている一枚の写真が目に止まった。
それは、けちゃおと一緒に行ったパスタのお店で撮った写真だった。
そこに映るのは、恥ずかしそうにパスタを食べている人の姿。
あの時は、目が離せなくて、気づいたらスマホのシャッター音を鳴らしていた。
🩷(「なんか、食べてるの見られると恥ずかしい、、、」)
💜(「ふはっww そんな気にせず、食ってればいいのにww」)
明太子パスタを前にして、何をそんなに恥ずかしがっているのか俺にはさっぱりだった。
目線に困っているのか、目の前のパスタ皿に集中しているけちゃおの様子はまるで動物のよう。
黙々と食べる姿はモルモットを思わせた。
そんなけちゃおを見ながら、ずっとこのままでいいな、とか、思ってたっけ。
💜「好きだなぁ、、、」
気づくと俺は、事務所の倉庫にいることも忘れて呟いていた。
慌てて誰もいないことを確認して、ほっと胸を撫で下ろす。
あれ?俺、今なんてつぶやいたんだ?
その言葉を思い返した途端、顔中が熱くなるような感覚に襲われた。
今誰かに見られたら、ヤバい。
そんな気がして、咄嗟にその場にしゃが見込み、原因不明の火照りが引くのを待つことにした。
あとがき
実はその日にお話を一気に書いています笑
(7月連載予定のお話は、しっかり下書きを溜めています!!)
今日の公式配信は、まさかのまぜ太くん不在。。。
よりにもよってこんな日にまぜ太目線のお話を書いていたとは、偶然にしてもすごいなと自分で思っています📣🩷💜❤️💛💚💙🌈
コメント
2件
もなかさん!?ありがとうございます!!///