親父さん居たか?…
拓哉、
「救急車呼びます?」
大翔の息が途切れた。
「誰だ…」
「優木だ…」
さりげなく彼に顔を近づけた。
マッサージをしたが…
気を失った…
「甲斐~!死ぬな!」
拓哉…噛め。
「え?…俺達の同類にさせるのか…」
若い男性の映像が映った…
二回も刺した…
姉さんって声が聴こえた…
顔をあげた優木が
三崎百合の姉弟いるのか…
ウッ…
「拓哉…」
「二回刺したな」
「…これなら相手殺人容疑者だ親父さん…20代後半の男の顔をみた」
眼が開いた…
優木所長…
「大丈夫だなぁ…」
「榊、相手の住んでる住宅を調べろ!…」
「じゃ私は出ますよ…」
ガバッと起き上がった、
「榊警部…20代後半の男三崎百合の男未遂事件にならないだろ!」
「ならないだろ…」
親父さんの顔をみた。
「追うな…甲斐が生きてたら警察に出頭する筈だ」
「帰れ拓哉…」
「はい…」
拓哉が遠ざかった。静かにドアを閉めた。
「大翔…良いか…お前は俺の仲間だ意識分かるか…」
「はい」
所長の顔をみた…
「三崎百合の弟だ…姉に意識持ち始めてる…」
「フゥ…それでかお前が邪魔者になった訳か…」
「だと思う…」
ゆっくり寝ろ!俺もいるから…
「でも…話したい」
白狼が実在するのか…
「まあ狸、鹿がいるからなぁ」
珈琲呑みますか…
買ってくるか…
「前にサ店にバイトしてた。珈琲の淹れ方を教えてくれたマスターが殺されて警察になりたかった…」
どうぞ熱いが…
「早くないか…」
「ドリップ式の珈琲ですよ笑っ」
「所長が何故警察になったのか知りたい優秀な刑事がいるって麻生警部が話してくれた…でも…優木楷って言う刑事は大物だからって言ってました。」
「自慢する訳ではないが、1つの仕事に取り組んだら獲物を見たら見逃さないのと同じ事に片付けてたな…」
「それはいつからなのか…」
「お前榊に似てるな…」
「彼も人狼ですよねぇ」
「村木豊っていう人物は今刑務所ですか?」
「話してなかったな…」
「麻生警部とは大違いなタイプだ」
「もし相手が脱走したらお前殺せるか?…」
その時だった
警察から連絡がきた。
〃優木所長大変です!
村木豊が逃げた!〃
「何…逃げた?」
〃はい…優木所長に挑戦状の紙が残ってた殺されても信者の鳥居でも呪い殺すって〃
甲斐が立ち上がった。
「所長出ますか!」
お前居るか…
「何ですか!…」
顔に傷があるからだ!
…傷跡ですか?…
「入れ代わる相手は殺人犯だ…彼奴も執念深い…」
手を翳した。
「これでもですか?…」
爪が伸びてわざとつけた!
「ターミナルでつけられた相手なら食い接いでくる筈だ」
賢い甲斐を見つめた
良し良かろ!
車で出掛けた。
照明灯が消えた
コツコツ…
キィーー
懐中電灯を照らした…
ワアッ!!
網にかかった男…
いつの間に…所長、
「近くにいたんだよ!」
「朝までおやすみ…笑っ」
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