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ユーチューバーネタ。ちゃんと相思相愛だよ!作者はノベルでの喘ぎがめちゃ下手だよ!!!!!
なんか昨日寝ぼけて標本ネタにハマってたみたいだよ!書いたのはいとうだけどほんと・・・アホすぎる・・・。
「はい、どうもー! 『Thu-Da_ch!』です!」 「……声がでけェんだよ、手前は。鼓膜が震えんだろ」 「ちょっと中也! 今カメラ回ってるんだから、そんな怖い顔しないでよ。視聴者の皆が怖がっちゃうじゃないか。ごめんね皆、今日もうちの小型犬は機嫌が悪いみたいだ」 「誰が小型犬だ、ぶち殺すぞッ!」
リビングに設置された最新型の高性能カメラに向かって、太宰治が軽薄な笑みを振りまく。その隣で、中原中也は不機嫌そうに帽子を深く被り直しながらも、画面のフレームからは決して外れない絶妙な距離を保っていた。
彼らは今、ネット上で爆発的な人気を誇るカップルYouTuberだ。 端正な顔立ちと掴みどころのないミステリアスな雰囲気でファンを魅了する太宰と、小柄ながら圧倒的なカリスマ性と男気を放つ中也。正反対の二人が繰り広げる、喧嘩しつつも愛し合っている(ように見える)日常動画は、若い世代を中心に熱狂的な支持を得ていた。
「今日の企画はね、視聴者さんから届いた『一〇〇の質問』に答えていこうと思いまーす! パチパチパチー!」 「一〇〇個もあんのかよ……。さっさと終わらせんぞ、腹減ってんだよ」
太宰が手元のタブレットを器用に操作し、次々と質問を読み上げていく。 『第一問、お互いの第一印象は?』――「最悪な青鯖」「最低な小型犬」。 『第二問、相手の好きなところは?』――「……ねェよ」「私は中也の、たまに素直になるところかなぁ(大嘘だけどね!)」。
一見すると、どこにでもある「痴話喧嘩カップル」の微笑ましい光景だ。しかし、コメント欄はすでに『中也の目が太宰に釘付けすぎる』『太宰が甘えるときの声がエロい』といった視聴者の妄想で溢れかえっている。 撮影は順調に進み、終盤、最も注目度の高い質問に差し掛かった。
「最後はこれ。『最近した、一番激しい喧嘩の原因は?』……だって。どうする中也? 本当のこと言っちゃう?」 「……手前、殺すぞ。……適当に『アイス勝手に食われた』とか言っとけ」 「えー、それは嘘すぎるよ。……正解は、『中也の独占欲が爆発して、私が一晩中腰を振らされたから』でしたー!」 「ッ! 手前、何口滑らせてやがるッ!!」
中也が顔を真っ赤にして太宰の首を絞めるような仕草をし、太宰がケラケラと笑う。そこでカメラの録画ボタンが押され、赤いランプが消えた。本日の撮影終了だ。
――その瞬間。 部屋を支配していた「エンターテインメント」としての空気は、砂が崩れるように霧散した。
「……はぁ。疲れた。今日も中也の演技は硬かったねぇ。もっとこう、愛しそうに私を見つめられないのかい? 恋人同士なんだから」
太宰がソファに深く背をもたれ、先ほどまでの明るい「営業用」の声を捨てて、低く冷めたトーンで呟く。 中也は無言でカメラからメモリーカードを抜き取り、パソコンへの転送を開始した。その背中は、撮影中よりもずっと重い圧を放っている。
「演技だァ? ……手前がさっき、あんな下らねェこと口走るからだろうが。編集でカットするのも手間なんだよ」 「いいじゃないか、あれくらい。視聴者はああいう『匂わせ』が大好きなんだ。それに……嘘じゃないだろう?」
太宰が立ち上がり、後ろから中也の肩に腕を回した。 首筋に太宰の冷たい鼻先が触れる。中也はピクリと肩を揺らしたが、拒絶はしなかった。
「……中也。カメラ、止まってるよ」
耳元で囁かれたその声は、動画内の「太宰くん」のそれではない。中也の理性を内側から掻き乱す、毒を含んだ「太宰治」の真実の声だ。 中也は振り返り、太宰の胸倉を掴んでソファに押し倒した。
「分かってんだよ。……手前、わざとやってんだろ。画面の向こうの有象無象に、俺たちの私生活を切り売りして……そんなに悦んでほしいのかよ」 「……悦んでいるのは、中也の方じゃないか。私が他の男のYouTuberとコラボするって言っただけで、あんなに怒るなんてさ」
太宰が誘うように中也の首に腕を回す。 カメラが回っている時は、視聴者に「攻め」の幻影を見せることもある太宰だが、二人きりになると、彼は驚くほど簡単に、そして狡猾に「受け」の形を作り出す。それも、中也の独占欲を限界まで煽るようなやり方で。
「……あァ、そうだよ。手前が画面越しに何万人もの視線を浴びるたびに、俺はそいつら全員の目ん玉をぶち潰してやりてェって思ってんだよ。どこの馬の骨とも分からねェ野郎どもに、俺の太宰を見せんじゃねェってな」 「ふふ、怖いね。……でも、私はその目が好きなんだ。……世界中が私を見ていても、中也だけは私を殺しそうな目で見ている」
中也は太宰のTシャツを乱暴に捲り上げた。 白く、細い体。そこには、昨夜の「撮影外」での愛の跡がまだ生々しく残っている。動画では巧妙に隠されていた、中也の所有印だ。 中也はその中の一つの痕に、強く歯を立てた。
「……っ、……あ、中也、……痛いよ」 「動画じゃ、手前は俺を振り回してるフリをしてるが……実際はこうして、俺を煽って、壊されるのを待ってやがる。……悪趣味な鯖だぜ」 「……お互い様だよ。……君だって、私が他の誰かに触れられるのを想像するだけで、こんなに……」
太宰が中也のズボンの上から、硬く昂ぶった欲望を指先でなぞった。 中也の瞳に、暗い炎が灯る。 カップルYouTuberという肩書きは、中也にとって、太宰を世間から「守る」ための盾であり、同時に「自分だけのものだ」と世界中に宣言するための鎖だった。
中也は太宰の唇を奪い、深く、吸い上げるように接吻した。 太宰は喘ぎながら、中也の髪を掻き乱す。 画面越しの何十万人のファンには決して見せることのない、無防備で、快楽に溺れた太宰の顔。それを見ることができるのは、世界で中也ただ一人だけだ。
「……あ、ああ……中也、……いいよ、もっと……めちゃくちゃにして……」 「言われなくてもそうしてやる。……明日の動画は欠席だ。テメェがベッドから起き上がれなくなるまで、俺の重力で沈めてやるよ」
中也は太宰の衣服をすべて剥ぎ取った。 三脚に据えられたカメラは、今はもう、ただの黒い塊として二人を見守るだけだ。 中也は自身の欲望を解放し、太宰の奥深くまで突き刺した。
「あああああぁぁぁぁっっっ!!!」
太宰の絶叫。 それは再生数を稼ぐための叫び声ではなく、中原中也という一人の男に蹂躙されることで得られる、本物の生命の叫びだった。 中也は太宰の腰を掴み、狂ったような速度で腰を動かした。 突くたびに、太宰の白い肌に中也の熱が伝わり、内側から溶かしていく。
「……見ろよ太宰、……テメェの身体、……俺の指の痕だらけだ。……これを視聴者が見たら、なんて言うだろうなァ?」 「や、……だ、……見せないで、……そんなの……中也以外、……見せたくない……ッ!」
太宰は必死に首を振り、中也の背中に縋り付いた。 画面の中では「自由奔放な恋人」を演じている太宰が、今は中也の所有欲に完全に屈服し、一滴の愛も漏らさぬように受け止めている。 そのギャップに、中也の興奮は最高潮に達した。
「……逃がさねェ。……YouTuberだろうがなんだろうが、テメェは俺の標本だ。……画面の向こうに、さよならの挨拶でもしておけ」 「あ、……あぐっ、……ひ、あぁぁッ! ……さよなら、……なんて、……言わせないで、……ずっと……中也の隣、に……ッ」
太宰の言葉は、最後には言葉にならない嬌声へと変わった。 中也は太宰の最深部に、熱い種を放った。 何度も、何度も、絞り出すように。 太宰の胎内が中也の熱で満たされ、彼は白目を剥いて意識を飛ばした。
行為が終わった後、部屋には静寂が戻った。 中也は太宰を抱き寄せ、その髪を優しく撫でた。 カメラのメモリーカードの中には、仲睦まじい二人の映像が入っている。 だが、この部屋に残っているのは、そんな綺麗な言葉では片付けられない、ドロドロとした独占欲と、依存の匂いだ。
「……お疲れさん、太宰」
中也は、眠りに落ちた太宰の耳元で囁いた。 『Thu-Da_ch!』の最新動画が公開されれば、また世界中から称賛と羨望の声が集まるだろう。 だが、その裏側にある、この「標本箱」の真実を知る者はいない。 中也は太宰の細い指に、自分の指を絡ませた。 再生回数一〇〇万回よりも、この一瞬の体温の方が、彼らにとっては重い価値を持っていた。
翌日、動画のコメント欄には、こう書き込まれた。 『今回の中也さん、いつもより独占欲強くない!? 太宰さんの首元の絆創膏が気になる……!』
それを見た中也は、パソコンの画面の前でニヤリと笑った。 標本箱の檻は、今日もまた、誰にも気づかれぬまま強固になっていく。 心中という名の撮影は、まだまだ、未完のまま続いていくのだ。