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後半性描写有り⚠️
君の知らない恋のうた-初夜編-
勇斗side
仁人に長年の想いを伝えて、まさかまさかで気持ちが通じあってから数ヶ月が経った。
あの頃作っていた仁人の曲は無事にリリースされ、大きな反響を呼んでいた。
…切ない曲でしょ。
…それ仁人の妄想の中の俺なんだよ?
触れ回りたい程に、仁人との関係が親密になった事が嬉しかった。
今でも時たま、信じられないと思うくらいに。
…………
キスをすると、いつもは冷静でいたがる仁人の瞳が揺れる。
それがとても嬉しくて、またキスをする。
ギュッと俺の服を掴む手が愛しかった。
それが最近では、口付けると俺の首に腕を回してくるようになった。
唇を離すと、
「…もっとしたい」
その言葉に、いつも俺はノックアウトされそうになるんだ。
大事にしたいけど触れたい。
触れたいけど壊したくない。
仁人に会う度に、そんな葛藤を抱えてしまう俺は欲張りなのかもしれない。
…………
「おはよう」
「おはよ、今日も可愛いね」
「…これ、土産」
「お、なに?あ〜、美味そう!」
「でしょ?」
ふふっと笑う顔がとても可愛くて。
仁人がお気に入りのケーキ屋さんの箱を手に俺の部屋にやってきた。
少し箱を開けて中を覗くと美味しそうなケーキが4つ入っていた。
今日をゆっくり過ごそうと言われているみたいで嬉しかった。
「飯は食ったの?」
「あー、うん、朝食べてきた」
「そっか」
「勇斗は?」
「俺はこれから。なんか適当に食う」
「それならなんかご飯物買ってきた方が良かったなあ」
「ううん、そんなに食べないから大丈夫よ」
「ケーキは三時ね」
「うん。おやつの時間だね」
キッチンからソファに腰掛けた仁人を見る。
当たり前みたいにそこに彼の姿があって、大股を開いてもうすっかり寛いでいる。
数ヶ月前までは友達みたいな距離だった。
今は休日を一緒に過ごせる関係になった。
俺は嬉しくて、手早く適当な物を冷蔵庫から取って彼の隣に向かった。
「そんだけでいいの?」
「うん。テレビ付けていい?」
「いいよ」
二人で過ごす時間が増えてきたとはいえ、お互いの生活スタイルや苦手なこと、好みを確認するのは大事だと思っている。
やっと出来た関係を長く続けていきたいから。
それに、まだ俺が知らない一面もきっとあるだろうし。
「…もう3ヶ月か」
「え?」
「付き合ってから、3ヶ月」
仁人がふと口にした言葉に感慨深くなるが、実は知ってた。
今日があれから3ヶ月経つ記念日だという事を。
「覚えててくれたんだ」
「あ、勇斗もしってた?」
「当たり前でしょ」
「……ふーん」
「ん?」
「…ううん、なんでもない」
「なんか早いね」
「うん、早いかも」
話しながら俺が食事を終えると、仁人の肩が触れた。
「…これ、下げないと」
「…うん」
なんとなく仁人が何かを言い淀んでいる気がする。
「…甘えたいの?」
「…そうだけど」
「…可愛い」
「…可愛くない」
膝に置かれた手に手を重ねる。
「最近仁ちゃん凄く甘えてくれるね」
「…悪いかよ」
「そんな事言ってないでしょ〜」
「……」
隣の仁人を見ようとするが既にピッタリとくっついていたので顔が見れない。
今どんな顔してる?
「…ねえ」
「…ん?」
「ちゅうしたいから歯磨いてきてい?」
「……ハイ」
少し残念そうに、少し離れた隣の温もりに笑いが込み上げる。
さすがに納豆食べたあとにちゅうは嫌だよね。
「待っててね?」
「…早く行ってきて」
「はい」
少しだけ唇を尖らせるのは彼の癖で。
俺を求めて甘えてくれる仁人が愛しかった。
本当…幸せだなあ。
………
「…仁ちゃんっ」
「んぶ」
「あ、ごめん」
戻った俺が大袈裟に抱き着くと仁人が俺とソファに挟まれて沈んだ。
「……」
「……」
少し慌てて身体を離すとまるで俺が仁人を押し倒したような体勢になっている事に気付いた。
目が合う。
揺れる瞳。
「……ごめんね、ハイ」
「……」
仁人の身体を持って起こしてあげるがその目は合ったままで。
「……」
「……」
キスをする時に確認をするのはもうやめていた。
目を見るだけで、彼もそうしたいんだとわかるようになっていた。
「…ン」
唇を付けると小さな息遣いと声が漏れる。
「…ん…ん」
食むようなキスを何度かするとまた小さな声が上がる。
「ぁ…、ふ」
このまましていいかな…
もっと、していいのかな…
クチュ、と音を鳴らして深い口付けをした。
応えるように仁人の舌が俺の舌に絡められる。
何度もキスをしてきたけど、未だに夢じゃないかって思う。
目を閉じてキスを受け入れてくれる仁人の、小さな仕草や声も愛しくて胸がきゅうっと苦しくなる。
「…は」
「……」
名残惜しそうに唇を離すと、仁人の瞳が潤んでトロンとしていた。唇は濡れていて…
この顔が本当に堪らない。
そんな気があるのかないのか分からないが、狙ってできるとは思えない色気がある。
「…も、おわり?」
「え?」
「もっと…したい」
「…」
そんな顔で言うなよ……。
仁人の身体を挟むようにソファに膝を着いた俺が頭一個分下にある仁人の唇にまた近づく。
「ん、ンゥ…」
「…、…」
すくい上げる様に顎を掴むと上を向かせて口付ける。
俺の首に腕が回された。
舌を絡めるほど仁人も応えてくれる。
嬉しくて、切なくて、気持ちよくて。
「…ぁ…っ」
少しだけ、仁人の二の腕を掴んでいた手を滑らせる。
服越しに触った腕は本当に男なのかと思う程柔らかい。
少しずつ噛み付くようなキスになっていく。
もっと欲しい。
もっと仁人が……。
「…あ、ンゥ…」
唇を少しだけ顎に滑らせて下に降りていくと、艶めかしい声が漏れた。
いつまでも続きそうなこの時間に浸りたい…けどこれ以上したらヤバい。
チュッ、と音を鳴らして首筋から唇を離すと、え?という顔で仁人の目が開かれた。
「…も、しないの?」
「…もっとしたいけど…止まんなくなっちゃうから」
そう本音を漏らすと仁人の眉がきゅっと寄せられた。
「…止まんなくていい」
「…え」
「というか…止めないで…」
「…」
………
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