テラーノベル
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――その日の夜の事。私は一人でお風呂に入っていた。
ユキちゃんは『一人で入るから……』と、一緒には入らなかった。
正直寂しい。一人で入るお風呂が――温かい筈なのに、こんなにも冷たく感じるのは、其処にユキちゃんが居ないから。
一緒に入る事が恥ずかしいだろう事は、すぐに分かった。
ユキちゃんにも思春期が到来した事は、姉としては喜ばしい限りでも、私としては悲しい限り。
それだけユキちゃんが、私の事を意識していると分かってはいても……。
「う~ん……」
私は湯船に口まで浸かりながら、モヤモヤを振り切るかのようにある決意をする。
――このままじゃ駄目……。ユキちゃんとは少しでも、よそよそしくなってはいけないよね!
何よりユキちゃんには、何時も通りでいて欲しい。
私は“ある決意”を胸に、湯船から立ち上がった。
***
――部屋で二人でくつろいでいた時の事。
ユキちゃんは漫画を読んでいた。でもそれは何処か、私を避けてるみたいな行動にも感じる。
考え過ぎかも知れないけど、やっぱりよそよそしいのだ。積極的に話し掛けてこようとはしない。
私も小説を読みながら、ユキちゃんと微妙な距離に。
決意したばかりなのに――
「ねえユキちゃん? どうして……一緒にお風呂に入ってくれなかったの?」
私は本を閉じながら、思いきって聞いてみた。
「えっ――! え……えっと……」
その質問にユキちゃんは途端にどもる。
「お姉ちゃんの事……嫌いになっちゃった?」
私は自分でも酷い事を言っていると思う。ユキちゃんの気持ちが分かっていながら、試すような物言いを。
「ちっ……違うよぉ!」
ユキちゃんは直ぐ様、心外だと反論する。
「お姉ちゃん大好きだけど……また大きくなって、お姉ちゃんに嫌われたくないんだもん……」
そう呟いてまた目尻には涙を。
うん――分かってる。でもそれを負い目に感じて欲しくない。
私は踞るユキちゃんの下へ近付き、そっと抱き寄せていた。
そして唇を交わす。
「んん……」
舌を絡めながら、私はユキちゃんの下腹部に手を伸ばした。
「――っん!」
途端に身体を震わせるユキちゃん。
やっぱり……大きくなっていた。
唇を離し、ユキちゃんのをズボン越しに擦りながら、自分の胸元へと抱き締めた。
「あぁ……お姉ちゃん……」
「ユキちゃん、これは健康なんだから恥ずかしがらないで……」
「でも……でもぉ……汚いんだもん。お姉ちゃんに嫌な思いをさせたくないんだもん」
それは昨日のユキちゃんの行動で分かっていた。
“ユキちゃんはこれを汚いものだと思っている”
「ユキちゃんに汚い所なんて無いよ?」
だから私がそれを証明してあげないと――
「ユキちゃん……ちょっとこっちに寝て」
「お姉ちゃん……?」
私はユキちゃんをベッドの方に寝かせた。
意味が分からずおどおどしながらも、言う通りに横になるユキちゃん。
それが本当に愛しくて――
「お姉ちゃんがユキちゃんは“綺麗”だって事、証明してあげるから……」
私はそっと、ユキちゃんのバジャマのズボンを下ろしていった。
「お姉ちゃんっ――駄目ぇ!」
ユキちゃんが両手で顔を覆う。
脱がしきった其処には、今にもはち切れそうにそそり立った、ユキちゃんの男性器。
「見ないでぇ……」
先端からは我慢汁まで滲み出ていた。
「大丈夫よユキちゃん……」
“苦しかったね……こんなに我慢して”
私はユキちゃんの男性器を、そっと両手で包む。
果たして上手く出来るだろうか?
勿論、朧気な知識でしか知らないし、経験なんてある訳がない。
私は意を決して、先端の液体を舌で舐めてみる。
「あぅっ――!」
途端にビクンと跳ねる、ユキちゃんの男性器に私も舌を離す。
そして舐め取ったそれを、舌中で味わってみる。
ちょっとしょっぱいけど――だけど、嫌悪感は全然無い。
寧ろこれがユキちゃんのだと思うと、愛しさが込み上げてきた。
「そこは汚いよぉ……お姉ちゃん!」
「全然汚くないよ? 綺麗だよユキちゃん……」
私は再度先端に舌を這わせ――
「うぁっ――あぁぁ……」
そしてゆっくりと、覆い被さっていくように――口内にその全てを含んでいた。
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