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次の日の朝、私はまだ眠っていた。

ポリポリ

腕が痒くて長い爪でかいてしまう。

ポリポリ、ポリポリ

あまりの痒さにどんどん手の力が強くなっていく。なんでこんなに⋯と、疑問を抱いたので私は自分の腕を見た。そこには、花弁のような鱗のようなものが発疹のように出ていた。

もうすぐ死んじゃうのかな⋯そんな不安を抱えながら私は看護師に訴え、クリームを処方してもらった。結構スースーするので、痒さには結構効いた。

ふと、窓を見た。そこには木があり、枝に1枚の葉っぱが付いていた。昨日と同様に風が強くてぐわんぐわんと揺れているのに一方に落ちない。辛抱強くくっついているので、落ちる気配がなかった。

「私も、あの葉っぱが落ちるまでは頑張ろう。」

なぜか、その1枚の葉っぱで私は勇気を貰った。

ガラガラガラ

今日も愛菜が来てるのかな。そう思ってドアの方を向くとそこにはあのお母さんがいた。酷く、気分が落ち込んでいるようだった。ゆっくりとこっちへ向かってくる。

「ごめんなさい⋯」

え⋯?一瞬理解ができなかった。何に対して謝っているのか、なんでそんなに元気がないのか。

「私のせいで、優明がこんな事になっちゃって⋯ 」

お母さんの顔はあまり見えなかったが、頬に1粒の涙が伝っているのはわかった。

「なんでそんなに謝るのさ笑元気だしてよ」

私はふふっと少し笑って元気づけようとした。

「だって⋯優明がそんな病気にかかってしまったのは、私のせいじゃない。タバコやめてって言われたのに辞めなくて⋯。おまけにそんな体になって⋯。」

お母さんはかなり責任を感じているようだった。さっきとは異なり、何粒もの涙が頬を次から次へとこぼれ落ちていった。その時だった。

ゴロゴロゴロ バキッ

その音と共にさっきまで明るかった部屋が暗くなり、ピカッと稲妻が光った。

「私、そろそろ帰るわね。というか、私なんか生きてても意味ないよね。ごめんね、こんなお母さんで。」

まるで自○をほのめかすような言葉を私にかけた。しんじゃうんじゃないかと一気に不安になってつい大きな声で言ってしまった。

「しなないで!!!」

そう言った時にはもう遅く、お母さんは病室のドアを静かに閉めた。

骨折とか、麻痺してる訳では無いため、お母さんのあとを追おうとした。でも、足が動かなくて、ベッドの上から降りることも出来なくて、スタッスタッと重たい足音が聞こえるドアを見つめることしか出来なかった。

私が死ぬほど生きたかった明日

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