💙side
💙(in💚)わー。阿部ちゃんっぽい部屋だなー。でも片付いててよかった
入れ替わった相手がふっかだったりしたら、もっと部屋がごちゃごちゃしてて大変だったろうなと思う。
家の中はよく整理整頓されていて、俺んちと違うのは本の数が多いこと。
小説とかより、実用的な本が多い。
資格試験のテキストもいっぱい本棚に入っていた。
💙(in💚)照、送ってくれてサンキュ。もう帰っていいよ
💛泊まって行かなくていいのか?
💙(in💚)帰れ帰れ。明日仕事あるんだろ。
💛翔太、冷たい
泣きそうな顔で照が見て来る。
感謝してるのは本当なので、優しく返した。
💙(in💚)気ぃ遣ってんの、こっちは。今日はお疲れ様
💛ハグはしてもいい?
💙(in💚)ほら
俺は両手を広げた。
照が膝を曲げて、俺の腕の中に収まる。
💙(in💚)でかい赤ん坊だな(笑)
💛もう!
💙(in💚)おやすみ
💛おやすみ
照は名残惜しそうに、今度は自分から俺を抱きしめると、帰って行った。
💚side
🖤亮平、大丈夫?
💚(in💙)う…ん
頭がガンガンして、とてもじゃないけど、余裕がなかった。
いやよく、翔太は普段こんなに頭が痛いのに踊ったりできるなと感心してしまうほど。
一刻も早く横になりたい。
🖤俺、今日ここに泊まって行くから
💚(in💙)それは悪いよ…
🖤遠慮しないで。それは亮平の悪いくせ
たびたび指摘されることを、また言われてしまった。
辛いことや苦しいことがあったら遠慮しないで俺に言ってね、と蓮には日頃から口を酸っぱくして言われているのだった。
でも蓮はとことん優しいから、あんまり我儘言っちゃうとこっちが歯止めが効かなくなりそうなんだよね。
🖤俺、何度かしょっぴーんち来てるし、着替えの場所とかもわかると思う
俺は、蓮の言葉に素直に甘えることにした。
🖤それにしても、相変わらず水しかないなこの家
蓮は冷蔵庫や戸棚を開けて、ため息を吐いた。
🖤薬とか、簡単に食べられる物買って来るね
💚(in💙)ありがとう
蓮が出て行った後、俺は起き上がっているのも辛くなり、ソファに横になったまま、眠ってしまった。
目が覚めると、いつのまにかベッドに寝ていた。蓮が運んできてくれたのだろう。
蓮はまだ横で寝ている。
頭痛は大分楽になっていたが、まだ疲れは取れ切っておらず、頭がぼーっとしている。
枕元で電話が鳴った。
発信者は翔太。俺は電話に出た。
💚(in💙)もしもし
💙(in💚)あ、阿部ちゃん大変だ!俺たちが元に戻る方法がわかった!!!!!
俺は一気に目が覚めた。