青井とつぼ浦

その時は案外早く来た。つぼ浦が目を泳がせながら小声で恥ずかしそうに言う。

｢…アオセン…あの…前に言ってた続き…｣

｢してみる？心の準備できた？｣

口を固く結んで小さく頷いた。

｢そっか、頑張ろうな。ベッド行こうか。｣

ベッドに腰掛けるが不安と緊張で身体も表情も強ばっている。それをほぐすように優しく抱き寄せた。

｢最初はいつも通りだから大丈夫。｣

｢いつも通り？｣

｢うん、いつも通り。つぼ浦が気持ち良くなってくれれば良いの。キスできる？｣

少し力の抜けたつぼ浦がゆっくり目を閉じた。口付けるが固まっていて正にされるがまま、自分からは全く動かなくなってしまった。

｢本当に大丈夫か？今日はやめとく？｣

｢いやっ今日が良い！今日から頑張るって決めたんす…｣

｢分かった。嫌になったらすぐ言うんだぞ？｣

抱き締めながらゆっくり額や頬、鼻、首や指先にキスを落としていく。つぼ浦の表情がだんだん柔らかくなり、頬が赤く染まっていった。

｢へへっくすぐったい…｣

｢大分ほぐれてきたな。口にして良い？｣

再び目を閉じ、何度か触れ合うだけのキスをすると青井の舌を受け入れ絡め合った。長い時間をかけて溶かしていく。

｢…んはぁ、はぁ、はぁ♡｣

｢ん、大丈夫か？…今あんまりしちゃうと辛いか…｣

下着の上から熱を擦るとどんどん染みが大きくなっていく。

｢ぅうっ…んっ…はぁっあぅっ♡｣

｢ごめん、今はまだ我慢してな。直接触るのは後で。｣

｢はぁっんっ…が…まん？…んぅっ♡｣

｢後でいっぱいするからな……もう始めて平気？つぼ浦は俺と目合うと恥ずかしい？それとも顔見えると安心する？｣

｢…安心する、かな…｣

｢じゃあ仰向けでやろっか、腰の下に枕入れよう。ちょっと準備するから待っててな…パンツ脱がすよ？｣

｢あの、恥ずいんだが…///｣

｢見ないようにするから。つぼ浦の顔見てるな。｣

｢…あおせん…｣

｢大丈夫だよ、手握って。…触るね、ローションつけてるからヌルヌルするよ。｣

｢ぅん…ひぁっ！？｣

秘部にそっと触れると小さく声を上げた。くるくると円を描きながら優しく撫でる。

｢どう？嫌だ？｣

｢やじゃない、けど変なかんじする…｣

｢気持ち良くなってくれると良いんだけど。続けるね。｣

優しくねっとりと撫で続けると表情が緩み声が漏れ始めた。

｢はぁ…んっ…ぅぅっ♡｣

｢声出てきた、気持ち良い？｣

｢なんか、へ…んっんうっ♡｣

｢ちょっと休憩するか？｣

｢だ…いじょぶ…っぅあっあっ♡｣

｢指入れるね、力抜ける？1回深呼吸するか。｣

｢…すぅー…はぁー…っっ！？｣

小指がスルンと中に入っていく。意外にもスムーズに入った事に少し驚いた。

｢痛い？大丈夫？｣

｢いたくは…ない…｣

｢ちょっと慣らそうな……そろそろ平気かな、動かすよ。しっかり息しててな。｣

くぷくぷと緩く抜き差しするとすぐに甘い声が聞こえてきた。初めての感覚に戸惑いながらも快楽が押し寄せてくる。

｢あっ！？…なにっこっ…れっはぅっ…んっ…ふぅ…っんぅっ♡｣

｢気持ち良いな。もうちょっと奥入れるよ。｣

｢んうう…なん、かこれ…はっんんっ♡｣

｢大丈夫、リラックスして。｣

小指を奥まで全部入れてクイクイと指を曲げてみると声が大きくなっていく。

｢あぅっ…んっ…はっうぅっあっ…んあっ♡｣

｢マジかもうこんなに…いいトコあったら教えてな。｣

｢んっ…うっわかんっ…なっはっんあっ♡｣

｢指変えるね、今より太いから痛いかも。｣

中指に変えて再び入り口付近で抜き差しする。つぼ浦はそれをビクビク震えながら受け入れた。

｢んんっ…ふぁっ…ぁっ…ぁうっ♡｣

｢良かった…入れてみようか、しっかり息してて。｣

｢っ…う゛う゛ぅぅぅ…はっ…かはっ…はっ…｣

ぐぐっ…と奥に侵入してくるとさっきとは比べ物にならない程の圧迫感に襲われた。急に全身が強ばり上手く息ができず苦しい。

｢ごめん辛いか、やめよう。痛い？｣

｢はっはぁ…はぁ…くるしくて…こわい…あおせんぎゅって…｣

指を抜くと肩で息をしながら今にも泣き出しそうな顔をしている。それでも自分に向けて両手を伸ばしてくるのを見て、罪悪感に狩られながら抱き締めた。

｢ごめんな、今日はもう終わりにしよう。頑張ったな。｣

｢おれのほうが、ごめん…｣

｢つぼ浦が謝る事じゃないよ。…どうする？イきたい？｣

｢…ぅん…///｣

｢もう苦しい事しないからな、安心してな。｣

強く抱き締めながらモノを擦るとビクビク跳ねてすぐに果てた。しかしつぼ浦は呼吸を落ち着かせると沈んだ顔で俯きながら、縋るように抱きついてくる。

｢ごめん急ぎすぎた、嫌だったよな。｣

｢いや違う、俺が…｣

｢ううん、つぼ浦は悪くない。無理させちゃったな、ごめん。｣

無言で数分抱き合っているとつぼ浦が口を開いた。

｢……アオセン…キスしたぃ…｣

｢じゃあ顔上げて？｣

両手で頬を包み込みそっと口付けるとやっと安心した顔で微笑んだ。