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組織が今頃混乱している中、俺は1人で森の中をほっつき歩いていた。
いつものマフラーは置いていって灰色の方をつけ、
愛剣である金剛石で出来ている大剣と食料を持ち、
家である組織から出た。
このあとの苦しみを知らずに、黙々と突き進んでいった。
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「 ほぇー……ここってこんなに綺麗やったんやな… 」
森の中を歩いていると、外から見てるより綺麗で
妖精が飛んでいるんじゃないかと思うほど木々の隙間からこぼれ出ている光が
この自然を照らしていた。
「 ……ほんま、俺とは大違いやな。 」
黙って勝手に抜け出して、迷惑かけて、
それでこそ総統の右腕かよ。書記長かよ。
あの人が俺へくれた名誉を傷つけるとか……
「 ほんま馬鹿やな 笑 」
まぁ、今更後悔しても時すでに遅しなんやけどな。
そう考えながら俺は足を動かす。
なるべく遠くへ
彼奴等には見つからないよう
これは俺だけが抱える問題
彼奴等に話すことなどできない。
そう考えながら別の国の領域へと足を踏み出す。
……。
「 迷惑ばっかりかけてごめんなさい。 」
「 grさん。 」
こんな右腕で
いや
こんな馬鹿な友人で
「 ごめんなさい… 」
そうやって、後戻りできない後悔をしながら
気づいていたら頬から何かが伝っていく感覚がした
雨音が煩い雷雨の中で、
ただ1人、孤独に包まれたまま。