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昨日夜未明頃、高速道路で事故が…そんなニュースを聞き流しながら、愛璃は家を出た。

今日は少年探偵団、博士、美弥さんと東都水族館に来ている。博士にチケットを取りに行ってもらっている間に記憶喪失のお姉さんと出会った。彼女は警察に行けない理由があるらしく、通報はしなかった。コナン君が蘭にメールを送っていたから警察に伝わるのは必然的だけど。私も一応警察学校組にメールで記憶喪失の人がいることは伝えてある。


今は少年探偵団達とお姉さんの記憶を取り戻すために行動しているけど…


元太「すげぇ!」


店員「おめでとうございます!本日の最高得点です!」


店員「景品を3つ選んでね」


彼らはダーツに夢中だ。コナン君は呆れ顔で見ている。すると博士が


博士「観覧車が空いてるぞ!乗るなら今がチャンスじゃ!」


それを聞いた子供たちはお姉さんの手を取って走っていってしまった。それを見た美弥さんは彼らについていく。


コナン君は店員さんにお姉さんのことを聞いている。


コナン「すいません。さっきのお姉さんのこと知りませんか?」


店員「うーん…見覚えがないな…あれほどの腕前のお客さんは忘れるはずがないからね」


コナン、哀、愛璃「!(全てダブルブル)」


愛璃《これはまぐれでできる芸当じゃないな…もしや彼女は組 織の関係者か?》


聞き取りを終えた私達は観覧車に向かった。


元太「おーい!」


上から元太くんが身を乗り出してこちらに声を掛ける。


コナン「元太!危ない!」


すると元太くんは観覧車から落ちそうになる。どうにか縁を掴んでいるが、恐らく持たない。


愛璃《!!》


お姉さんが元太君を助けようと飛び出てきた。


元太「うわぁぁぁぁ!」


元太君が落ちた。お姉さんは観覧車の建物の壁を利用して元太くんを空中でキャッチ。無事2人とも降りてきた。


愛璃「哀ちゃん?」


哀ちゃんは何か…怯えているようだった。


その様子を見ていた女がいた。


ベルモット「どういうこと」


彼女は女性と愛璃を見つめていた。


幸い二人に怪我はなし。博士が痛がっていたが、大丈夫そうだ。


哀「お姉ちゃん、江戸川君、愛璃さん!ちょっと話が… 」


場所を変えて、四人で集まった。


コナン「彼女が奴らの関係者かもしれない!?」


哀「えぇ…」


もしかしたら彼女が組織の関係者という説が出てきた。確かにあれは表の人間の動きとは言い切れない。


愛璃「…あれ?子供達は?」


哀「!」


コナン「!まさか」


愛璃「観覧車だね。あの子たち乗りたがってたし…行こう!」


私達は観覧車に向かった。


プルルルルとコナン君の携帯が鳴る


コナン「光彦お前な!」


歩美「コナン君!助けて!」


どうやらお姉さんの体調が悪くなってしまったらしい。何かを呟いていてそれを光彦君がメモしている。…嫌な予感がする


水族館でコナン達と別れて、家に帰った。


ピコン!


コナン《愛璃!まずい!もしかしたら安室さんの正体が奴らにバレちまったかもしれねぇ!》


愛璃《!どういうこと!?》


コナン《彼女が呟いていたのは酒の名前だった。彼女は奴らの仲間で間違いねぇ》


愛璃《もしかしてNOCリスト!安室さんと緑川さんに連絡をとってみるよ》

愛璃「安室さん…!」

プルルルル、プルルルル おかけになった番号は…

愛璃「嘘!緑川さんなら…」

プルルルル、プルルルル おかけになった番号は…

愛璃「どうしよう…このままじゃ、安室さんが!」

ハァ、ハァ。呼吸が苦しくなる。大切な人が居なくなるかもしれない。不安で仕方がない。涙が出てきた。

プルルルル!ピッ!

快斗「もしもし、愛璃」

愛璃「!!ヒック快斗君…」

快斗「愛璃!どうした!? 」

心配してくれる快斗君の声を聞くと何故か落ち着いてきた。

快斗「落ち着いて、深呼吸して」

愛璃「スゥーハァー、スゥーハァー…」

快斗「落ち着いたか?」

愛璃「うん。ありがとう」

快斗「何かあったんだろ?何があったのかは聞かねぇ。話せる範囲でいいから、話してくれねぇか?少し楽になると思う」

愛璃「うん。大切な人がね、危ないことに巻き込まれるかもしれないの。なのに誰にも連絡がつかなくて、伝えられなくて…私…私!」

快斗「大切な人に危険なことに巻き込まれて欲しくない。その気持ちよく分かるぜ。」

愛璃「…快斗くんも?」

快斗「あぁ。」

「連絡がつかないなら仕方がない。お前にできることをする。それが今愛璃がすべきことじゃないのか?」

愛璃「私にできること…」

私にできること。NOCリストのこととお姉さんのこと。

愛璃「ありがとう、快斗君!」

快斗「おう。お前が元気になってよかったぜ。」

またなと言って彼は電話を切った。

次の日

子供たちがお姉さんに会いたいと言ってきたので私も行くことにした。彼女に会うことで何かが分かるかもしれない。バスを降り、病院に着くと…

愛璃「!」

歩美「愛璃お姉さん、どうしたの?」

光彦「体調でも悪くなってしまいましたか?」

元太「うな重食いすぎたんじゃねーのか?」

愛璃「大丈夫だよ。ごめん。先に行ってて」

子供達「「「はーい!」」」

子供達は走って病院に向かった。

愛璃「それで貴方は彼女のお迎えですか?」

??「… 」

愛璃「ベルモットさん?」

ベルモット「フフッ。久しぶりね、Rose。」

愛璃「お久しぶりですね」

ベルモット「随分と手詰まりのようね」

愛璃「えぇ…でも、彼女が今回のキーパーソンだと言うことは分かりましたよ。そしてNOCリストが貴方達の目的ということも」

ベルモット「愛しい貴方にヒントをあげるわ。彼女のコードネームはキュラソーよ 」

愛璃「キュラソー…確かオレンジの皮を使った酒」

主な種類はホワイトキャラソー、オレンジキュラソー、ブルーキュラソー、グリーンキュラソー、そしてレッドキュラソー。白…橙…青…緑…赤…

愛璃「!」

ベルモット「さすがね。もう繋がったのかしら?」

愛璃「えぇ。貴方のお陰でね。良いんですか?ここまでヒントをあげても」

ベルモット「構わないわ。ボソッ 子供を導くのは…の役目よ」

ピコン

光彦《愛璃さん!お姉さんに面会できます!早く来てください! 》

私が目を離した隙にベルモットは居なくなっていた。

愛璃「あー!逃げられた!」

とりあえずキュラソーに会ってみよう。コナン君にメールを…

愛璃《コナン君。彼女の正体が分かったよ。コードネームはキュラソー。ベルモットからの情報だから、確かよ》

コナン《ベルモットから!?分かった。俺の協力者にも伝えた。あと協力者からの情報だ。キュラソーのメールによって告発されたNOCが殺されている。俺は博士にキュラソーのスマホの復元をしてもらう》

愛璃《了解》

そしてキュラソーのことを安室さん、緑川さんに連絡した。


中に入ると刑事さん達とキュラソー、子供達が話していた。すると後ろから

風見「公安の風見です。そちらにいる女性を速やかに引き渡して貰いたい」

公安が現れて、キュラソーを捜査一課は彼女を引き渡した。子供達は残念がっていたが、園子に連絡をかけて東都水族館の観覧車に乗せてもらえないか連絡をした。


一方のコナンside

愛璃の情報やFBIの情報、博士のデータ復元のお陰である程度見えてきた。

ジェイムズ「2人は窮地を脱したそうだ」

2人…NOCの安室と水無のこと。

ジョディ「凄いわね!坊やの作戦」

コナンの作戦とはキュラソーのメールに改ざんを加えること。あなたの気にしていたバーボンとキールに2人は関係なかったとする。

コナン「たぶんこの後奴らと公安は東都水族館に」

ジェイムズ「何!?確かに赤井くんによると奴らはそこに向かったようだが…そして赤井くんも向かうと言っていた」

コナン「愛璃からの情報だよ」

そう言って彼女コナンは愛璃からのメールを見せる。

愛璃《キュラソーは白、橙、青、緑、赤色。これは彼女の持っていたカードと一致。そしてその配色は東都水族館の観覧車も。たぶん公安が動く。》

ジョディ「その愛璃って子は誰からキュラソーのことを?」

コナン「ベルモットからだって」

キャメル「べ、ベルモット!?」

ジェイムズ「何故ベルモットが一般人の彼女を…」

ジョディ「クールキッドにも想い入れがあるようですし…」

コナン「前も俺達にヒントをくれた。愛璃のことは愛しのRoseって言ってたよ」

ジェイムズ「愛しのRose…どういう意味だかさっぱりだな…」

その後コナンは彼らと別れ東都水族館へ向かった。


東都水族館

そこには園子、蘭、子供達がいた。

蘭「あれ?愛璃は?」

園子「確かさっきまで居たのに?」

その愛璃はというと、ある人物たちに捕まっていた。

松田「こんなところで何をしてるんだ?愛璃さんに安室さんよぉ?」

萩原「陣平ちゃん。そんな聞き方じゃ駄目だ。安室ちゃん、愛璃ちゃん、何をしているのかな(*^^*)ニコッ」

愛璃、安室((圧が!圧が凄い!))

こうなったのは観覧車に入っていった愛璃を遊びに来ていた松田と萩原が発見したからだ。そして愛璃は中で安室と出会った。そして愛璃を追いかけてきた2人が見つけ、問い詰めているのだ。

可哀想に、2人は事件解決のために来ていたが取り調べと書いて尋問と読むを正座で受けている。哀れである。そこにもう一人現れた。

緑川「えっ…どういう状況?ゼロ」

萩原、松田「「も、諸伏〜!?」」

緑川「あっ…」

※ちなみに萩原、松田、伊達は諸伏の生存を知らない。

その頃哀も東都水族館につき、子供達を探していた。

哀「何処にいるのかしら、あの子達…。まさか観覧車?」


萩原「諸伏ちゃん、ちょっとそこに座ろうか」

松田「諸伏お前今まで何してたんだ?言ってみろ」

こうして3人目の餌食が現れた。

安室「ピーン(赤井を察知!)!!何か嫌なやつ赤井がいることを感じた。」

安室さんはそう言って駆け出していった。

緑川「ぜ、ゼロー!」

彼もまた追いかけていった。

※ちなみに原作では殴り合いが起きましたが殴る寸前に諸伏が現れ赤井が「スコッチ!?」となって殴り合いは起きませんでした※

コナン「愛璃!大変だ!って…ゲッ」

萩原「人に会ってゲッは無いだろ〜江戸川ちゃん!」

松田「コナンてめぇ何してるんだ」

このままではまた正座尋問である。しかし今はそんな暇はない。

愛璃「コナン君、どうしたの?」

コナン「大変だ!爆弾か仕掛けられてる!」

萩原、松田「「何だって!」」

コナンの案内により爆弾を見つけた3人。松田と萩原がトラップを解除し、消火栓を開けると爆弾があった。すると、そこへ安室、緑川、赤井がやって来た。

コナン「大変だ!爆弾があった!」

3人「「「!」」」

松田「安心しな。俺達が解体してやるからよ」

萩原「なんて言ったって俺達は爆処の元ダブルエースだもんね」

赤井「ほぉ…是非FBIに欲しい人材だな…」

安室「あぁかぁぁいぃぃ!」

緑川「ゼロぉぉ!落ち着いてぇ!」

愛璃「安室さん!今はキュラソーを奴らから守らないと!」

安室、赤井は空を警戒、諸伏は爆弾解体中の萩原、松田の護衛、そしてコナンと愛璃はキュラソーの元へ向かう。

松田「おい、諸伏、降谷。後で全部聞くからな」

萩原「あぁ。たっぷり聞かせてもらうよ」


東都水族館のレストラン内

ベルモットが何かパソコンを操作している

ベルモット「…3…2…1…0」

観覧車は暗闇に包まれた。


コナン「くそっ!始まった」

ジン、ウォッカ、キャンティ、コルンはヘリコプターで観覧車へ近づく。

コナンと愛璃は観覧車をかけていると…

愛璃「あれは…キュラソー?」

眼鏡でゴンドラ付近を見ていると何者かがでていく様子が見えた。

コナンと愛璃はゴンドラに入り込む

コナン「公安の捜査官!てことはやっぱりさっき飛び出したのはキュラソー!」

愛璃「おじさん起きて!おじさんって、気絶してる」

がしゃっとゴンドラを掴みあげる組織のヘリコプター。しかし、中にキュラソーが居ないことに気づくとゴンドラを捨てた。

愛璃、コナン「「う、嘘だろ!?」」

ゴンドラは落とされた。愛璃は公安の捜査官…風見を下に避難させに行った。

一方のウォッカは観覧車内部を動く影を探していた。 すると

ウォッカ「兄貴!爆弾の近くに何者かが!」

ジン「チッ!公安に気づかれていたか!」


諸伏「松田、萩原どうだ?」

萩原「流石陣平ちゃん。速いねぇ」

松田「あとはこれを切るだけだ」

パチン!

諸伏「よし、これで!」

ピー

3人「「「!!」」」

遠隔操作は失敗したようだ

ジンはカチッカチッとボタンを押していた…しかしいくら押しても爆発しない。ダーン!とスイッチを踏みつける。

ジン「浴びせてやれコルン…弾丸の雨を!」

キャンティ「きゃはは!こうでなくっちゃね!やっちまいな!コルン!」

コルン「わかった」

観覧車にはまさに弾丸の雨が降り注いだ。

コナン、赤井、安室によりヘリコプターは墜落した。しかし、直前まで観覧車の車軸を狙って銃を撃っていたため…

観覧車は坂を転がりだした。

それを見ていた愛璃は近くにあったクレーン車を動かし、観覧車に引っ掛けた。

愛璃「止まれぇぇぇぇ!」

ゴンドラに子供達が見えた。クレーン車は押しつぶされようとしている。

愛璃(あっ…死ぬ)

死を覚悟した。

クレーン車はゴンドラにつぶされ大破し、炎上した。

??「愛璃ちゃん、大丈夫!?」

愛璃「…あれ、生きてる。貴方は…キュラソー?」

そこには怪我をしたキュラソーが居た。

愛璃「キュラソー!怪我してる!早く病院へ!」

キュラソー「愛璃ちゃん、貴方もよ」

愛璃「え?」

よく見れば足や腕に破片が刺さっていたり、切れていたりした。夢中になりすぎて気付かなかった…。

??「おいおい…組織のやつらも派手にやったな」

キュラソー「なっ!アイリッシュ?」

そこにはキュラソー達組織にとっては亡き者のアイリッシュがいた。

アイリッシュ「バーボンとスコッチの奴らにこき使われてな。お前らの回収だ。」

こうしてアイリッシュによって運ばれた愛璃とキュラソー。警察病院に入院した。アイリッシュは公安と取引をし、協力者になっていた。キュラソーも公安の協力者となり子供達と仲良く話せる明るい未来が待っている。彼女を変えたのは子供達だった。協力者の内容としてコナン、愛璃、哀、美弥の護衛任務も含まれている。こうして彼らも愛璃達のセコムとなるのだ。


愛璃の警察病院入院中

愛璃のセコム達は彼女を心配し、お見舞いに来ていた。公安案件ということで関係者以外は面会できなかった。

快斗「お前怪我したのか?」

快斗から愛璃に電話がかかってきた。

愛璃「うん。ちょっと水族館行ってたら…」

快斗「もしかして、転がる観覧車を止めたクレーン車を運転してたのって…」

愛璃「うん」

彼女と電話を切った快斗は叫んだ

快斗「お前かぁぁ!」

一方の愛璃はというといつの間にか匿名で贈られていた花束を見ていた。色んな花があったが、光を浴びて特に薔薇が美しく光っていた。

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