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こにゃ
布団は、リビングに並べて敷くことになった。
「狭ないか?」
「大丈夫だよ。」
電気を消す。
暗闇の中、静かな息遣いが並ぶ。
……眠れない。
知らない天井。
知らない匂い。
隣で、らっだぁが寝返りを打つ。
小さな声。
「……みどり。」
「ナニ。」
「ねえ。」
「ン。」
声は、ほとんど聞き取れない。
「……今度は、」
その先が、うまく聞こえなかった。
「次ハ、守レルノ。」
「……わかんない。」
胸が、ざわつく。
守る?
何を。
誰を。
目を閉じたまま、息を整える。
聞いてないふりをする。
「ラッダァ。」
「ん。」
「マタ、一緒ダカラ。」
沈黙。
その一瞬が、やけに重かった。
気づけば、夢を見ていた。
白い光。
焦げた匂い。
誰かの背中。
遠ざかる影。
伸ばした手が、空を切る。
待って。
違う。
そっちじゃない。
「いかないで、」
声が、喉を焼く。
俺が。
俺が守るから。
強い光が、すべてを飲み込む。
はっと目が覚める。
薄い朝の光。
隣で、らっだぁが静かに眠っている。
何もなかったみたいな顔で。
手を伸ばしかけて、止めた。
……夢だ。
ただの。
「⋯レウさん?」
寝ぼけた声。
「……なんでもない。おはよう。」
大丈夫。
きっと。
失くすことなんか、ない。
今日は、少し特別だった。
理由はまだ、わからないけど。
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コメント
5件
あぁ……語彙力がなくなってしまいまとめられないけど、寂しさの表現やストーリー構成がうますぎて物語にめちゃめちゃ引き込まれるのすごすぎます!最高です!いつも楽しみにしてます!頑張って下さい!