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放っておいていいよ。先生
その日、私(橘 秋)はいつも通り3時間目が始まってから登校した。
なぜこの時間かは、眠いからただそれだけ。
門の近くにいた体育の教師が呆れた表情で私を見て通り過ぎる。
そんなの日常茶飯事で気にするまでもない。
廊下を歩いていると隣のクラスの1番後ろの席に座っていた悠が話しかけて来た。
悠「昼休み遊ばない?」
笑顔で頷いて通り過ぎ、自分の教室に入る。
黒板を見ると数学の授業中だった。
担任が黒板に向かい式を書いている。
静かに1番後ろの窓際の席に座る。
担任が振り向き秋に気がつく。
だが何も言わない代わりにふっと微笑み、また黒板に続きを書き始める。
担任、川上翔は25歳で明るくて優しくて男女問わず人気がある。背も高くて姿勢もよく、さらさらの黒髪。眼鏡をかけているがその奥の顔はじっと見なくても整っているのが分かる人物だ。
秋は頬杖を付き、温かい光が差す窓の外を眺めていた…
4時間目まで寝たり黒板を見てみたり寝たりしスマホを見たりしながら過ごす。
昼休みになり数分後、悠が後ろのドアに肩を預けながら
悠「秋。行かねーの。」
私はゆっくり体を起こしてから悠の元へと歩いていき、2人で裏庭に歩いていく。
ベンチなどはなく、コンクリートの歩道の上に校舎を背もたれにしながら隣に座る。
とくに面白い会話もなく裕に腕を引っ張られお互いの体が重なる。
昼休み終了のチャイムが鳴り、2人は乱れた服を直してから校舎の方へ歩く。
裕「また明日も会えんだろ?」
普段だるそうにしている裕はこの時ばかりは笑顔が見えた。
秋「まあ…暇があったら。」
裕「まあそれでいいよ。」
そう言って裕は教室へは戻らずに早退したようだ。
私はそれを追わずに自分の席に戻り、机に突っ伏して目を閉じた…
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