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学校鬼ごっこ

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学校鬼ごっこ

9 - 第1章 起源

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2024年11月02日

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これは、翔太たちが鬼ごっこに巻き込まれる数年前の話だ。

ここでも鬼ごっこに巻き込まれる者がいた。












静かな午後、河野翔は学校の廊下を歩いていた。

彼は中学3年生で、友達と一緒に帰るのが日課だった。

しかし、その日はいつもと違っていた。

生徒たちは教室から出てきて、何かに怯えた表情を浮かべていた。

「おい、翔!こっち来て!」

友人の智也が声を上げた。

翔はその声に振り向くと、彼が集まっている一群の仲間に近づいた。

「何があったの?」

智也は息を切らして言った。

「鬼ごっこが始まったらしいんだ。捕まったら、やばいって!」

「鬼ごっこ?そんなの、どうせ冗談だろ?」

翔は笑い飛ばしたが、仲間たちの顔は真剣そのものだった。

その瞬間、校内の放送が鳴り響いた。

「全生徒に告ぐ。今から鬼ごっこが始まります。捕まった者には、厳罰が与えられます。」

翔の心に、不安が広がった。

これは冗談ではない。

彼は仲間と共に、学校の外に逃げる方法を考え始めた。

放送の直後、恐怖に駆られた生徒たちが一斉に走り出した。

翔は智也と共に、廊下を駆け抜ける。誰かに捕まることは許されない。

その思いが彼らを加速させた。

「どこに行こう、翔?」

智也が息を切らしながら尋ねる。

「図書室に隠れよう!」

翔は提案した。

図書室は普段は人が少ない場所で、隠れるには最適だった。

二人は図書室に向かう途中、他の生徒たちとすれ違った。

彼らの目には恐怖が浮かび、逃げ惑っていた。

翔はその光景に心が重くなるのを感じた。

図書室にたどり着いた二人は、急いで本棚の陰に隠れた。

周囲は静まり返っていたが、恐怖がいつ襲ってくるかわからない状況だった。

「捕まったらどうなるんだろう…」

智也が小声で呟いた。

「考えない方がいい。逃げる方法を考えよう。」

翔は必死に思考を巡らせた。

その時、図書室の扉が突然開かれ、鬼が入ってきた。

翔は心臓が止まりそうになった。

彼らの目が合った瞬間、翔の直感が働いた。

「逃げろ!」

翔は智也に叫び、鬼が目を向けた瞬間、二人は一気に本棚の陰から飛び出した。


二人は校舎を逃げ回り、鬼から必死に逃げる。

恐怖と興奮が交錯し、翔は生き延びるために全力を尽くした。

しかし、廊下を走り続けるうちに、智也が転倒してしまった。

「翔…助けて!」

智也が叫ぶ。

翔は悩んだ。仲間を助けるか、自分が逃げるか。

だが、その選択は彼にはできなかった。

翔はすぐに智也の元に駆け寄り、彼を引き上げようとした。

「行こう!一緒に逃げるんだ!」

翔は智也を引きずるように立たせ、再び走り出した。

しかし、後ろから鬼の足音が近づいてきていた。

「早く、行こう!」

翔は智也の手を握りしめ、校舎の裏口へと向かう。

そこには、逃げるチャンスが待っているはずだった。

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