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第6話(最終話)
此処は…何処?
そうか、僕は、、私は捕まったのか。
服は捕まった時のままのドレス。
外からの光が一切遮断されている。
見張り人がやって来た。
「王女、貴方の処刑日が決まった。」
やっぱ、双子って似てるんだな
ルシフェニア軍にもバレない位似ている。ということか!
「アハッ」
「そうか。そんな話ならばとっとと下がれ。妾は疲れている」
処刑か、死ぬのは悲しい…のか?
第7話
遂に12月26日がやってきた。
何時もならば王女の誕生日の翌日ということでまだパーティーをしていただろう。
僕は処刑人に誘導され断頭台へ向かう。
辺りを見合わすと知らない顔ばかり
皆僕に罵倒を浴びせている。正しくはリリアンヌだが。彼女はやっぱ民衆に嫌われていたのか……彼女にここを立たせなくて良かった。
時計を見るともう2時57分10秒
断頭台へ付く。
僕の中の時計が大きい音を立て回る。
2時58分43秒
1人の少女が大人達を掻き分け前に出てくる。
2時59分00秒
「王女よ、紙に願う事はあるか?」
神そんなもの……
でも、もしも、もしも本当に神がいるなら。
2時59分25秒
一回目の鐘が鳴る
2時59分43秒
2日目の鐘が鳴る
2時59分54秒
3回目の鐘が鳴る
やっぱリリアンヌといったらこれしかないだろう。
民衆などには目もくれず彼女はこう云った。
あら、おやつの時間だわ
空を見上げるとキラリと光る刃。
その刃が僕の首に落ちた。
1人の、さっきの少女は1人泣いていた。
リリアンヌ…もしも、生まれ変われるならばその時はまた、遊んでね…
END