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悪ノ娘

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悪ノ娘

3 - 第3話

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2023年03月09日

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第6話(最終話)

此処は…何処?


そうか、僕は、、私は捕まったのか。


服は捕まった時のままのドレス。


外からの光が一切遮断されている。


見張り人がやって来た。


「王女、貴方の処刑日が決まった。」


やっぱ、双子って似てるんだな


ルシフェニア軍にもバレない位似ている。ということか!


「アハッ」


「そうか。そんな話ならばとっとと下がれ。妾は疲れている」


処刑か、死ぬのは悲しい…のか?


第7話


遂に12月26日がやってきた。


何時もならば王女の誕生日の翌日ということでまだパーティーをしていただろう。


僕は処刑人に誘導され断頭台へ向かう。


辺りを見合わすと知らない顔ばかり


皆僕に罵倒を浴びせている。正しくはリリアンヌだが。彼女はやっぱ民衆に嫌われていたのか……彼女にここを立たせなくて良かった。


時計を見るともう2時57分10秒


断頭台へ付く。


僕の中の時計が大きい音を立て回る。


2時58分43秒


1人の少女が大人達を掻き分け前に出てくる。


2時59分00秒


「王女よ、紙に願う事はあるか?」


神そんなもの……


でも、もしも、もしも本当に神がいるなら。


2時59分25秒


一回目の鐘が鳴る


2時59分43秒


2日目の鐘が鳴る


2時59分54秒


3回目の鐘が鳴る



やっぱリリアンヌといったらこれしかないだろう。


民衆などには目もくれず彼女はこう云った。


あら、おやつの時間だわ


空を見上げるとキラリと光る刃。


その刃が僕の首に落ちた。


1人の、さっきの少女は1人泣いていた。


リリアンヌ…もしも、生まれ変われるならばその時はまた、遊んでね…




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