「はいどーぞ!」
俺の手元にキャラメルが配られる。
「あ、ありがとう…」
「いいの!いいの!このキャラメル、お母さんが作ってくれたの!」
満面の笑みで笑うその顔は、一瞬で俺を魅了させた。
「美味しいでしょ?」
「うん…」
「へへっ…僕はジミンっていうの。」
「俺はテヒョン。」
「テヒョンって言うんだ!よろしくね!」
「うん。よろしく!」
ジミンは初めての友達であり、初恋の人でもある。
でも最近、変なおじさんと一緒に来るようになった。
「あっ…ごめんなさいっ…」 「ごめんなさいっ…」
「ダメだろ?お母さんはもう居ないんだから。」
「っ…」
いつからだろうか。あの子から笑顔が無くなったのは。
〜10年後〜
「ジミンおはよ〜!」
「…おはよ。」
今日もだ。どうしたんだろう。
「ジミン。どうしたの?ずっと調子悪いし…」
「何も無いよ。」
何も無いわけないじゃん…ジミンの顔。すごく悲しい顔をしているんだから。
「行くよ。」
「えっ?」
俺はジミンの手を掴み、屋上まで走り去った。
自分でも何をしたか分からない。
でもジミンを楽にさせたかった。
「はぁはぁはぁ…」
「テヒョン…急にどうしたの?」
「どうしたのじゃねえよ…お前、最近おかしいぞ?」
「…」
「俺はお前が心配なんだよ…大切な友達だから…」
「っ…」
1回息を整えたあと、ジミンはゆっくり話してくれた。
「実はさ…結構前から嫌な事があったんだ。」
「?」
コメント
5件
上手ですね👏
続きみたいです
初のノベル…結構上手くかけたんじゃない!?