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私は直ぐに駆け出していた。

すぐ近くにあった階段を下って、気づいたら1階にきていた。1階は2年生の教室だ。まだ話し声が聞こえる。きっと先生はまだ来ていない。もしかしたらこの子達も、担任の先生も………。

年下の人と話すのは苦手だが勇気を振り絞り2年生の教室に向かった。目の前にあるクラスが3組だったため3組に足を踏み入れる。

「死にたくなかったら今すぐここから出て3階から離れて!!」

生徒達は困惑していた。「頭おかしいんじゃないの?」と笑う人もいた。だが私は本当のことを言っている。

恥ずかしくなって離れようとした時1人の男の子が声を上げた。

「なんで離れなきゃ行けないんすか。」

「さっきの放送聞こえなかったの!?」

「いや、聞こえましたけど。あんなのデタラメですよね。」

「ほんとに3階で人が死んでるの!!私はこの目で見た!!」

「いや信じれないんすけ…ど」

今日はなんて最悪な日なのだろう。目の前で人が死ぬのを2回も見るなんて。

悲鳴をあげて叫び出す人もいれば気を失う子もいた。

私は目の前に鬼がいるという恐怖に足が動かなかった。

鬼がナイフを振り上げ私に向けて振り下ろした。

私、死ぬんだ。






痛みが襲ってこない。

目を開けるとさっきの男の子とは違う男の子が鬼を突き飛ばして私の手を取って廊下に走り出した。

「あっ…あの…?」

「とにかく走れ!…ください!」

「えっあっ…はい!」

早い。転びそうになる。私は家にこもってばかりだっから体力なんて1ミリもない。

「あ…のっ…!鬼…っ!きてない…ので…っ…!休み…ませんか…?」

「あっ…ほんとだ。すみません…気づかなくて…。」

「いや…!助けていただいたのにそんな…!」

「あの…お名前聞いてもいいですか…?」

初めて人に名前を聞いた気がする。助けてもらったしお礼しないと…。それと普通に名前を知りたいと思ったから。

「あぁ…名前ですか…名前は…」

「咲花衣兎です。」

ん…?咲花?

我ながら咲花という苗字は珍しいと思っている。なぜなら周りで咲花という苗字を聞いたことがないからだ。同級生にも後輩にも先輩にもいたことは無い。はずだ。

まあ驚いたが表に出すのは何か癪なため冷静を装う。

「あ!そうなんですね!咲花くん…?でいいんでしょうか…?」

「いや、衣兎でいいですよ。自分の苗字言うのも嫌だと思うんで。俺も自分の苗字で呼ぶの嫌なんで愛衣先輩でいいですか?」

え?なんで私の名前を知ってるのだろう。疑問を残しつつ答える。

「あ…えっと…はい、どうぞ!私も衣兎くんって呼びますね!」

衣兎くんは目を輝かせて言った。

「…!!はい!愛衣先輩!」

「いや…!先輩はいいですよ…!なんか恥ずかしいし…」

あまり学校に来ていない私は先輩とは言い難いだろう。歳は違くとも出席日数はきっと衣兎くんの方が多い。

「じゃあ…愛衣さん?」

まだ少し照れくさいがまあ学校だから呼び捨ても良くないであろう。

「まぁそれなら…。」

「了解です。あと、愛衣さん先輩ですし敬語大丈夫ですよ。」

「あっ!わかった…?」

なんか久しぶりに舞衣以外と喋るからなれないなぁ…。

さっきの目は消え今は少しクールな目に戻っている。

「あの…愛衣さん。良かったらこれから一緒に行動しませんか。」

「え!?いや…私引きこもりだし…足手まといだよ…!」

「お願いします、愛衣さん。愛衣さんの事俺に守らせてください。」

なんか告白された気分だ。まあその気分を味わったことはないのだけど。衣兎くんの目は真っ直ぐ私の方を見て。私の手を握って。絶対足手まといだから断りたいが、こんなに真っ直ぐ見られていたら断りずらい。

「…わかった…けど!自分の安全最優先で…」

渋々了承すると、衣兎くんはまた目を輝かせて

「…!!はい!ありがとうございます!!」

と嬉しそうに言った。

「じゃあ…これからどうしましょうか。」

舞衣。舞衣を探さなきゃ。

「あの…私妹がいてさ…。妹を探したいんだけど…。」

私がそう言うと衣兎くんの顔が曇った。すごく険しい顔をしていて。でもだからといって引き下がる訳には行かない。舞衣を見つけなきゃ。舞衣を守らなきゃ。

「…分かりました。舞衣を探しましょうか…。」

「え…?なんで舞衣の名前を…」

「あーちょっと知り合いで。」

「あっ!そうなんだ!」

「んじゃ、1年の教室行ってみますか。」

「うん!」

そうして私と衣兎くんの鬼ゴッコは始まった。









主の私事ですが最近にじさんじにハマってます((((

もう物語の方針はたってますが個人的には衣兎くんがあいらぶゆーです。

ではまた次のお話で会いましょう!

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