僕がポートマフィアに入りたいと思ったのは結構前からだったかもしれない
人を殺したあの時から探偵社に僕は似合わないと思っていた
自分の手が赤い血で汚れている、そう考えるだけで、気味が悪かった、、
そんな時に中也さんと会った。
絶望した僕は中也さんを見て、少し安心してしまったんだ、、この人は「僕と一緒」だって
中也 「敦、お前人を殺すことができるのか?」
中也さんも太宰さんと同じことを言っている
敦 「はい」
僕は、はっきりと答えた、中也さんもこれ以上はいいと判断したのか後は何も言ってこなかった
中也 「早速でわりぃがボスのところに来てくれねぇか?」
敦 「はい、大丈夫ですよ」
本当の所 少し不安だった。だけど、それを表に出さず、中也さんについて行った
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
僕を見ると全員が振り返る、それはそうだ。
だって僕は探偵社の社員だったのだから
でも、誰も攻撃しようとはしない そう、1人を除いて
芥川 「羅生門」
敦 「バッ」
とっさの事で避けきれず、腕を羅生門に掴まれてしまった。芥川が羅生門を操ると、僕は芥川の前へ雑に投げられた
敦 「何するんだよ!芥川!!」
芥川 「何故貴様がここにいる」
敦 「それは、」
説明しようと思った時、中也さんが 割って入ってくれた
中也 「敦は今日からポートマフィアに入る」
芥川 「なっ、、」
芥川は何も言えなくなってしまったようだ。
僕はめんどくさい事になると思って、芥川を置いていった
幸い、追っかけて来ることは無かった
ボスの部屋
森 「やぁ、敦くん 久しぶりだね」
敦 「お久しぶりです」
森 「全部、中也君から聞いてるよ」
森 「君の異能力 複写 実にいいね 見た異能力を複写できるんだって?」
敦 「はい」
森 「今、異能力を使うことは出来るかい?」
敦 「えっと、」
中也 「ボス、敦は異能力の代償で記憶を失ってしまうんです」
森 「そうだったね、記憶を失うというのは厄介だね」
敦 「すいません、」
森 「記憶はランダムで消えるのかい?」
敦 「そうだと思います」
森 「うーん、対処が難しい話だね」
中也 「もし、ポートマフィアの記憶を無くしたら大変な事になりますね」
敦 「あ、そういえば、1度だけ記憶を思い出した事があるんです」
森 「それは、どんな時だったんだい?」
敦 「僕が人を殺した時です、、」
森 「ふーむ、心に強いストレスがかかって思い出したという事だね」
敦 「そうだと思います」
消えた記憶を取り戻す事なんてこれからは1度もない。もしあるとすれば、、、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日は書類仕事だけだったので早く終わった
なので、久しぶりに1人で外出することにした
探偵社の皆んなが居そうな所は通れないので、少し、不便だ
そんな事を考えているうちに海に着いた
この海には、色々な思い出がある、
敦 「、、、懐かしいな、、」
最近の出来事なのに、とても昔に感じる
天気も良く、風が程よく吹いている
平日だからだろうか、人はあまりいない
少し先にベンチがあるのを見つけて座る
ふぅ〜、っと少しため息をつく
慣れない仕事で疲れが溜まっていたようだ
程よい暖かさで睡魔が襲う
パタッとベンチに横になってしまった
ハッと、気がつくと、夜になっていた
寝すぎてしまったとすぐに起きる
敦 「?」
誰かが隣にいる
すいませんと謝ろうとし、その人の顔を見ると、
太宰 「あ、やっと起きた?」
意気揚揚と尋ねる男
そう、探偵社の自殺マニア 太宰さんがいた
敦「だ、太宰さん!?」
太宰 「いやー、まさか敦くんが裏切るとはびっくりだよ」
言葉も出ない
確かに僕は裏切り者だ、、、どんなに罵られようがしょうがないと思う だって、僕は探偵社に断りも入れずに辞めてしまったのだから
太宰 「みんなが心配しているよさぁ、帰ろ」
敦 「すいません、帰ることはできません」
太宰 「なぜだい?」
敦 「僕は、、人を殺してしまったんですよ?」
太宰 「そうだね、それがどうしたんだい?」
敦 「それが?人を殺した僕が、探偵社にいていいわけないんだ!!!」
太宰「誰かにそう言われたのかい?」
敦 「、、、言われてません」
太宰 「君は、覚えていないだろうが、ここを救ったことがあるんだよ、」
敦 「嘘だ、、」
太宰 「本当の事さ、そんな君を探偵社にふさわしくないなんて言う人はいないよ」
敦 「、、、」
敦 「周りが良くても、僕は自分を許せません」
太宰 「そうか、それは困ったね、、」
太宰 「なら、探偵社と戦って決着をつけるかい?」
敦 「、、、」
太宰 「1度、1度でいい、探偵社で話し合おう」
敦 「わ、わかりました」
また、あそこに行かなければ行けないと思うと足が重たくなる
記憶が無いなんて、言われても僕の今には関係ない話なんだ
今の僕は
コメント
2件