コメント
2件
続きめっちゃ気になります!!!早く見たいです!!!
入道side
僕の名前は入道国介
百鬼学園弐年参組の学級委員だ
今は職員室までプリントを持っていくところ
「入道くーん!」
あ、また来た
「どうしたの安倍くん?」
「いや、入道くんがプリント運んでるの見て手伝おうかなって」
「え、別に大丈夫だよ」
「どこまで運ぶの?」
「職員室までだけど…… 」
「僕もちょうど行くから手伝わせてよ! 」
「……じゃあお言葉に甘えて」
「うん、任して!」
この人はクラスメイトの安倍明晴くん
開校初の人間生徒とこのと
普段は大人しい子だけど、佐野先生や秋雨先生と仲がいい
だから裏ではあまり良く言われていない
まぁ、あそこ生徒より問題児らしいから……
でも……
彼自身は、悪い人には見えない
「……どうしたの?」
「え、いや、なんでもない……」
彼をまじまじ見すぎたのか、不思議に思われてしまった
悪い人に見えなくても、やっぱり怖い
裏では悪いことしてるかもしれないし……
「……」
明晴side
「僕怖がれてる気がする……」
「いやなんでだよ」
「むしろ晴明は舐められるほうぞ」
「それもそれで嫌だな……」
なんでこんな会話をしているかと言うと
最近関わろうとした子達全員に素っ気ない態度を取られるのだ
「退魔の力見られたんじゃないのか?」
「ううん、林間学校から使ってないよ」
「じゃあ尚更なんでだよ」
「僕も分からない……」
特に爆発したり、奇行に走ったりはしてないのにな……
悩んでも仕方ないが、なんで怖がられているのか聞く相手すらいない
なぜなら友達がいないからだ
そう、今前世の二の舞踏んでいるのだ
だから、入道くんの息子である〈入道国介〉くんと仲良くなりたかった
まぁ、彼からの相談を受けてってのもあるけど……
「息子と仲良くなって欲しい?」
「あぁ」
どうやら、父親の立場を気にして、中々友達ができないのだという
「まぁ、気持ちはわからなくもないけど……」
そう、彼も父親の立場を気にしていた頃があるため、気持ちはわかるのだろう
それでも……
「息子には気にせず学園生活を楽しんで欲しい、と」
「そういうこと」
「安倍先生、出来ればお願いしたくて……」
「……僕でいいなら」
「!」
「ありがとうございます!」
「うん……」
僕はそのお願いに答えられるかは分からないけど……
それに……
「晴明」
「え、なんか言った?」
「いや、急に黙ったから……」
多分、心配してくれたのだろう
「ううん、なんでもないよ」
「そうか」
なんでもない、と言うと嘘だ
だって彼が望んでないと、友達はおろか
関わることすら辞められてしまうかもしれないから