少年死刑囚69

「ふんっ…ふんっっ！はぁっ！」

レトロな景色が多く残る再開発地区。

三軒茶屋にある小さな公園に、

熱を含んだ累（るい）の声が響く。

玉のような汗を流す累は、足を肩幅に開き

一心不乱に両の拳を交互に打ち出していた。

「……ちっ。素人丸出しじゃねーか。」

そんな累を、無感情な眼差しで眺めている男がひとり。

顔色の悪い中国系のその男は、

やれやれと肩をすくめると、

小石を拾いあげ、累の足元に投げつけた。

「…バカが、なっちゃいねぇ。さいしょっから、やり直しだ

熊孩子（シォンハイズ＊＊＊＊＊

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