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渋谷、代官山に徒歩でいける立地にもかかわらず、
静かで落ちついた環境にある私立の共学校。
中高一貫教育を提供する伝統深い高校が、
累(るい)の学び舎だった。
「…おはよ」
「えっ…う、うん…おはよう」
累が声をかけると、
少し跳ねた赤毛が印象的なクラスメイトが振り返る。
少女の名は青鵐 凜(あおじ りん 16歳)。
累が密かに好意を寄せる彼女は、
累にほのかな恋心を抱いていると
仲の良い女子から聞かされたことがある。
だが――。
「そ、そうだ…先生に呼ばれてるんだった。私…行くね?」
「あ…ああ、朝から大変だな…。」
今となっては、そんなくすぐったい日常が、
やけに遠い昔のことのように思えた。
「…今日も来たぞ。すげぇメンタルだよな…俺ならマジ無理」
「普通さ、犯罪者の家族って名前変えて逃げ出さない?」
「自分は関係ないって主張したいんじゃね?
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