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🏴‍☠️視点

「ッ、!!…」

最悪な目覚めすぎる。

というか、まだ時刻は深夜の1時を回ったばかりである。

周りがすごく暗い。

いつもならどうってことないのに、不安になってしまう。

そう思いながら、そこらを手で探る。

そうして、近くに「何か」が居ることに気づく。

何故かその「何か」に怖がらなかったのは、奥底に眠る好奇心ゆえか。

私の手が、「何か」に触れる。

それは何とも言えないけれど、安心できる温かみがある。

自分の中で、張り詰めていたような空気が一気に解けて無くなる。

そうこうしている内に、その「何か」が🦋だと気づく。

🦋に触れて、私は我に返った。

そうだ。私は🦋と一緒に寝ていたんだ。

それで、それで…

🦋が居なくなる夢を見て。

昨日は、私も🦋も仕事で忙しかった。

だから、起こさずに眠らせてあげたい。

けれどぽっかり空いたような、心の穴は消えてくれそうにない。

「ねぇ🦋。」











🦋視点

「…ぇ🦋。起こ…てご…ん。」

浅い意識の中、とぎれとぎれながらも、🏴‍☠️の寂しそうな声が聞こえた。

🦋「…どうしたの?」

…と聞いてみるけれど、なかなか返事は返ってこない。

何があったかは分からないけど、気持ちの整理が出来ていないのは分かった。

🦋「もしかして…悪夢でも見た?」

🏴‍☠️「ッ、」

私、何かやってしまったかもしれない。

私の言葉に対して、相当ダメージを受けているらしい。

本当に、何があったんだろうか…と考えていると、🏴‍☠️がやっと話してくれそうになったみたいだった。

🏴‍☠️「あの、ね、」

🏴‍☠️「🦋が居なくなっちゃう夢みたの。」

🏴‍☠️「でも夢で良かったって思った。隣に寝てる🦋が居て。」

🏴‍☠️には申し訳ないけど、正直、すごく可愛かった。

きっと🏴‍☠️もなんとなく感じてると思うけど、私は一人で消えることなんて無い。

それでも不安になってしまったんだ。そう解釈して、🏴‍☠️に声をかける。

「私は一人で消えることなんてないよ。私が居なくなって、こんなんになっちゃう🏴‍☠️をほっとける訳ないでしょ。」

そう言うと、🏴‍☠️は泣き出してしまった。溜まっていたものが今溢れ出したのか。

大泣きする🏴‍☠️はきっと、いつになっても私の歪な感情に気づくことはない。

別に気づかなくていい。その方が、私も🏴‍☠️も、きっと幸せだから。

でも、でも。こんなわたしでも、🏴‍☠️は認めてくれる。

そんな淡い期待を持ちながらも、結局🏴‍☠️が私の本心に気づくのは、最期の最期だろうな、なんて。

未だ泣きじゃくる🏴‍☠️を抱きしめ、甘やかす。

あなた一人じゃ生きれなくなっちゃえばいい。

一人で消えるなんてこと、臆病な私ができるはずない。

だから、ね。

居なくなるときは一緒だよ。

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