呪霊降濁

アメリカ軍と手を組んだ透と景井のもとに、もう一つの援軍が現れる。それは、モンゴル軍。黄泉の支配が世界に及ぼうとしている今、モンゴル軍もまた、人類の未来を守るために立ち上がろうとしていた。

黄泉によって残された数少ない独立国の一つ、モンゴル。そのモンゴル軍は、かつての大陸を支配した遊牧民の子孫として、自由を何よりも大切にしてきた。しかし、黄泉の支配力が世界に広がる中、モンゴルの指導者たちは、アメリカや日本と連携し、黄泉に立ち向かう決断を下す。

モンゴル軍司令官であるチンギス・アリバート将軍が軍の前に立つ。

アリバート将軍「我々の祖先は、広大な大地を駆け巡り、自由を守るために戦ってきた。今、黄泉の脅威が我々を脅かすならば、モンゴルの誇りをかけてこれに立ち向かう！」

兵士たちの間に響く将軍の声に、士気が高まる。

アリバート将軍「透、景井、アレックス大尉。我らモンゴル軍も、共に黄泉を打ち倒すために力を尽くそう。」

透、景井、アレックス、そしてアリバート将軍は、広大なモンゴルの草原で盟約の誓いを交わすこととなる。

アレックス「アメリカ軍だけではなく、モンゴル軍も加われば、黄泉の力に対抗するための大きな力となるだろう。」

透「そうだな。彼らの力があれば、俺たちも希望を持てる。」

景井「だが、黄泉は単なる力ではない。人々の意識と感情を支配し、操作する。その脅威は想像以上だ。みんな、心を強く持つ必要がある。」

アリバート将軍「分かっている。我々モンゴル軍も、黄泉に屈しない意志を持って戦う。」

その場で、彼らは共に誓いを立て、決意を新たにする。

モンゴル軍の部隊は、草原で訓練を開始する。彼らは、黄泉の電脳空間に対抗するため、最新のサイバーテクノロジーを導入し、電脳空間での戦闘に備えていた。また、モンゴルの伝統的な騎馬兵の戦術と最新兵器の組み合わせにより、独自の戦闘スタイルを確立しようとしていた。

アリバート将軍「我々は古き伝統を重んじつつ、新しい力をも取り入れなければならない。黄泉に立ち向かうには、時代を超えた戦いが必要だ。」

モンゴル兵たちは、電脳空間での戦闘シミュレーションを繰り返し、黄泉の支配に対抗するための戦術を磨き上げていく。

決戦の日が近づくにつれ、アメリカ軍、モンゴル軍、透、景井の連合軍は、黄泉の電脳空間「黄泉」に突入するための最終準備を整えていく。彼らの目標はただ一つ、黄泉の支配を打ち砕き、人類の自由を取り戻すこと。

アリバート将軍「モンゴル軍の誇りをかけて、黄泉に立ち向かう。これが我々の最後の戦いだ。」

アレックス「そして、人類全体の希望が我々に託されている。この戦いに勝つことで、未来を取り戻そう。」

透と景井もまた、それぞれの思いを胸に秘め、決戦に向けての意志を固める。

透「俺たちの意志が、黄泉の支配を打破する力となると信じるんだ。」

景井「黄泉を終わらせ、全てを取り戻すために戦う。それが俺たちの使命だ。」