テラーノベル
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続き!
少し時間が経って、楽屋の空気がさらにゆるんでいく。
空調の音と、翔太の小さな寝息だけが規則正しく続いていた。
💗「……ほんと、静かだな」
🖤「起こすなよ」
💗「起こさないって」
💗「起こしたら俺が自分を許せない」
佐久間は壁にもたれて、腕を組みながら目を細める。
視線の先では、目黒の腕の中にすっかり収まった翔太が、安心しきった顔で眠っている。
💗「……なあ」
💗「ああいう顔、久しぶりに見た気しない?」
🖤「……ああ」
💗「最近さ」
💗「寝ててもどっか緊張してる感じだっただろ」
🖤「あったな」
💗「それが今」
💗「完全オフじゃん」
🖤「……俺がいるからだろ」
💗「さらっと言うなっての」
💗「事実だけど」
目黒は何も言わず、翔太の背中に添えた手を少しだけ動かす。
呼吸に合わせるように、一定のリズムで。
💗「……優しいよな」
💗「ほんとに」
🖤「普通だ」
💗「それが“普通”なのが強いんだって」
そのとき、楽屋の外からかすかに足音が聞こえた。
誰かが近づいてきて、ドアの前で止まる気配。
💗「……誰か来るかも」
🖤「任せろ」
目黒は視線だけでドアを制し、音を立てないように軽く首を振る。
外の人間も察したのか、足音は遠ざかっていった。
💗「……守護神」
🖤「仕事だ」
💗「その仕事、俺も手伝うって言っただろ」
🖤「じゃあ座れ」
🖤「見えるとこにいろ」
💗「え、いいの?」
🖤「起きたとき、翔太が安心する」
💗「……はい」
💗「光栄です」
佐久間は少し距離を縮め、視界に入る位置に腰を下ろした。
翔太の顔が、ほんの一瞬だけ緩む。
💙「……さく……」
💗「っ……」
🖤「静かに」
💗「……うん」
翔太は目を開けないまま、寝言みたいに小さく呟く。
💙「……みんないる……」
🖤「いる」
💗「いるよ」
それだけで十分だったみたいに、また深い眠りに落ちていく。
💗「……参ったな」
💗「これ、俺も動けなくなるやつだ」
🖤「最初から動くな」
💗「はいはい」
しばらくして、目黒がぽつりと呟いた。
🖤「……もう少ししたら、起こす」
🖤「本番前だからな」
💗「だな」
💗「でもさ」
🖤「ん?」
💗「今のこの時間」
💗「ちゃんと覚えとこ」
🖤「……ああ」
💗「無理して笑ってる翔太じゃなくて」
💗「こうやって、誰かに預けて眠れる翔太」
🖤「忘れない」
佐久間は満足そうに、ゆっくり息を吐いた。
💗「……よし」
💗「じゃあ俺は、静かに壁になる」
🖤「壁?」
💗「外敵シャットアウト用」
💗「安心して基地やってて」
🖤「……頼む」
その一言に、佐久間は小さく笑った。
💗「任された」
楽屋にはまた、穏やかな静けさが戻る。
揺るがない腕の中で眠る翔太と、
それを守る目黒、
そして少し離れた場所から、同じ気持ちで見守る佐久間。
本番前の、誰にも邪魔させない、
大事な“休息の時間”が、確かにそこにあった。
ちょっと読みにくかったかも??
次で終わりだよ☆
続き待っててね!
コメント
2件
すーちゃん続き楽しみ! 最高だよぉ!