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PM 21:00
「 もうこんな時間… 」
田んぼだらけの中、ぽつんと孤立している一軒家。
そこに住んでいるのは異世界転生を夢見ている少年。
少年と言っても心だけ。もう成人している良い大人だ。
「 今日も異世界転生を夢見て眠りますよー。 」
異世界転生を夢見てから何年経ったんだろう。
10年前からずっと、今でも。
後輩や部長から子供っぽいって言われている。
異世界転生を夢見ることの何が悪いんだ。
それはさ!?杖でなんか水とか火出したくない!?
これって俺だけなのだろうか。
考えても仕方ない。もう寝よう。
「 おやすみなさい 」
AM 7:02
ピピピピッ ピピピピッ
2分間なり続けていたアラームに起こされ、目を擦り洗面台に向かう。
廊下の窓を見ると何かが目に止まらぬスピードで飛んでいった。
「 寝ぼけてるのかな… 」
顔を洗ってからもう一回見てみると、
「 は? 」
ほうきにのって人々が飛んでいるのだ。
そして都会。俺が住んでいたのは田んぼで囲われた一軒家なのに。
「 ピッ♪ 」
どうやらスマホから着信音。
ゆうた
お前いつになったら魔法協会入んの?
え?ゆうたって誰だよ。てか魔法協会って何だよ。
「 この異変から言えることは一つ…
それは!
長年祈り続けていた異世界転生をしたんだ!! 」
え、マジで言ってる?
3600日以上願い続けた異世界転生を出来たと言うのか。
とりあえず楽しまなきゃな。