テラーノベル
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吹雪が強くなる。視界を遮る白濁の中で、俺はprちゃんだけの背中を追いかけていた。
prちゃんは時折、立ち止まって空を仰ぐ。その瞳には、俺が映っていないような寂しさが宿っていた。
p「なぁ、覚えとる?俺が昔、一人でここに来た時のこと」
prちゃんが立ち止まり、ポツリと呟いた。
a「……うん。無茶をして、みんなを心配させてたね。」
p「あの時、俺はな……本当は、花を見つけとった。でも、手が届かなかったんや。あと一歩のところで足を踏み外して、深い谷底へ落ちてた。凍えるような風の中で、俺はただ、もう一度だけakに会いたいと願ったんだ」
prちゃんの語る「過去」に、俺は奇妙な違和感を覚える。
a「……何を言ってるの。prちゃんはあの時、自力で村に帰ってきたじゃん」
prちゃんは答えず、ただ優しく微笑んだ。その指先が俺の頬に触れる。
けれど、そこには体温が全く感じられなかった。
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