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[久部side]

「──やっぱ、東海林もそう思う??」

「そうだね 、あれは木林さんに何か仕込まれたとしか思えない。」

「ろくろーもそう思うよね? 」

「ええっと 、」


時は遡り───

プルルルル プルルルル

三澄さんから電話…!? 僕にかけてくるなんて、きっと間違い電話だろうな、 ブツ ツー ツー

プルルルル プルルルル

…え?もしかして 、本当に僕にかけてきてる? …ピッ

『もしもs──』

『も〜 、なんで切るの!!』

「っ 三澄さ」

『今から空いてる〜?』

「はい 、一応…」

『場所送っとくから飲み付き合って!!』

『待ってるね〜』ブツ

「ちょっと待ってください!!…って、 切られてるし…」

あの人絶対お酒入ってたよな…これは東海林さんも居るやつだ。明らかな脈ナシの扱いを受けてひょこひょこ飲みに行く奴があるだろうか。…まあ、僕がいるが

──

来てしまった…

足取りが重い。もう扉の前に5分はいるんじゃないか…?

 がらがら

!?

「久部くん?何してんの??早く入りな〜」

「ろくろ〜!!待ってたよ〜」

「あっ、はい…」


と、言うわけだ。 


し「ねぇ〜 、ろくろー?」

く「は 、はい!!」

し「そう思うよね〜って」

く「えぇ 、まぁ …そうですよね…」

し&み「だよねぇ〜!!」

し「ミコトなんて 、子犬の眼差し向けられたって。ねぇ?」

み「子犬じゃなくて猫!! なんなら子供」

く「へ- 、そうなんですか」

し「軽くない!? “あの”中堂さんだよ?」

し「夕希子さんの事件は解決したっていうのにね」

み「ほんと、なんでああなるんだろ」

く「木林さん 、なに吹き込んだんでしょうかね」

み「うーん 、あるとしたら“宍戸がなんかした”とか、“夕希子さんになんかあった”とか」

し「そうね〜 、【新事実発覚!!】ってことでしょ?」

み「あ、そういえばね」

み「中堂さんが倒れそうになった時、すごい剣幕で“ 触るな!! ”って言われた」

し「ゲロった時は普通だったよね」

く「解剖してるときからおかしかったし 、意識が朦朧としてどうしようもなかったんじゃないですかね」

み「よく解剖できてたよね」

し「ほぅ 、他に手がかりは!!?」

く「三澄さんには伝えたんですけど、あの人何も食べてないです」

し「詳しく!!」

く「吐瀉物に食べ物が一切見られませんでした」

し「最近やっと人間らしい生活始めたと思ったのに…!!」

し「これは木林さんに直接聞くしかない」

み「そうね 、呼び出す?」

く「呼び出す…!?」

し「呼び出そう」

み「ラジャー」ピッ

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