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「はぁ…」
ため息が足元に溶けていく
いつもの帰り道なのに長く感じる
それはきっと、”あいつ”がいないから
「狐様が風邪なんかひいてどうすんだよ…」
しばらく足が止まった
「…まぁ、行ってやらない理由も見つかりませんし…」
僕はスーパーへ足を運んだ
「…こんなもんですかね…」
「ふふ、待ってろよ…」
買い物を済ませ、次は駅に向かった
電車に揺られながら僕はLINEを開いた
「……」
既読はつかないままだ
…よほど辛いのだろう
ぼーっとしていると目的の駅に着いた
「ふふ、びっくりするだろうな〜!」
僕はわくわくしながら足を進めた
ピーンポーン
「……」
反応は無し、
「入りますよ〜」
ドアを開けるとそいつは驚いた顔をしていた
「えッッ刀也さんっ?!」
「あ、ガっくん、大丈夫ですか?」
「え、あぁ…全然大丈夫っすよ、?」
「大丈夫そうな顔には見えませんけどねw僕のことは気にせず寝といてください、」
「…?」
ガっくんの不思議そうな顔を見、僕はキッチンへ向かった
「がっくんどんな顔するんだろうなぁ…!」
「てかなんで僕はガっくんにお粥作ってんだ…?」
なんて素に戻りながらも調理を進めた
「…お、いい感じ」
「ガっくん、お粥食べれます?」
「えッ…まさかとやさん…俺の為に作ってくれたの…?」
「はいそうですけど、?」
「わざわざ家に来て??」
「はい」
「…俺のこと大好きだなほんとにぃ〜!」
「ちょ、ッなんなんですか!やめてくださッw」
伏見…ッなんであいつ言うんだよ、!!
あいつ…ッ
まぁ別にリスナーに言われても…
「嫌な気はしない、けど…」