テラーノベル
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待ち合わせの時間まで、あと五分。
Aは時計を確認した。
「……まだ五分もあるのか。」
今日は、彼女との初めてのデートだった。
いつもなら何とも思わない五分が、今日はやけに長く感じる。
「変に思われないかな……。」
Aは髪を触り、服の襟を直した。
その時だった。
遠くから、何かがこちらへ近づいてくる。
「……ん?」
よく見ると、それは虎だった。
しかも、その虎に乗っているのは――パンツ一丁の男だった。
「…………。」
Aは固まった。
男は何事もなかったかのように虎から降りると、そのままAの隣へ歩いてきた。
「誰か待っているんですか?」
「え……。」
Aは戸惑いながら答えた。
「彼女を待っています。」
「君がA君か。」
「え?」
Aは男の顔を見た。
「何で僕の名前を知っているんですか?」
男はニヤリと笑った。
「娘から君のことは聞いているよ。」
「え……。」
その瞬間、Aは悟った。
――まさか。
「……あなたは?」
「俺か? 君が待っている彼女の父親だ。」
何と、その男は彼女の父親だった。
「お、お父さん! 娘さんとお付き合いさせてもらっています。Aと申します!」
「軽々しくお父さんと呼ぶな。」
「す、すいません……。」
Aは恐る恐る尋ねた。
「では、何とお呼びすれば……?」
男は胸を張った。
「パンツ仮面と呼びなさい。」
「それは、ちょっと……。」
コメント
1件
うわっ、これヤバい(笑)デート前の緊張とか髪触る仕草とかすごくリアルだな〜って思ってたのに、まさかの虎に乗ったパンツ一丁の父親登場!しかも「パンツ仮面」って名乗るのガチすぎて笑ったわwww 初対面のインパクトが凄すぎて、これからどんな展開になるのか気になる〜。続き読みたい🔥