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「絶対誰にも言うなよっ‼︎」
さっきの優しい声とは
打って変わって声を荒げて言った。
ひぃぃぃ!怖いよぉ…
声にならない悲鳴をあげる。
驚きで固まっていると、
会長が目をカッと見開き
「いいか?わかったか!? 」
と念を押された。
「はい!誰にも言いません!」
絶対絶対誰にも言いません!
「ふ、ならいい」
会長の裏表が激しすぎて 大変刺激が強い。
でも、なんでバイトを…?
「あの…会長は何故バイトを?」
そう恐る恐る聞くと ギロッと睨まれた。
「知りたいの?」
「は、はい…」
「…ぅため…」
「はい?」
「妹の誕生日プレゼントを 買うためだよ」
お、落ち着いてままだ、よかった。
ところでシスコンだったの?
てか妹いたの?
「あ、あー…なるほど…」
そろそろ戻ってお弁当食べないと…
「じ、じゃあ、失礼しました!」
「あっ!待って!」
私は会長の返事も聞かずに急いで生徒会室を飛び出し自教室まで駆けた。
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キーンコーンカーンコーン
終わった〜
遂に放課後。
結局お昼は 自教室で急いで食べた。
疲れた〜、早く帰ろ…
私は教室を出て 昇降口へ向かうために廊下を歩く。
ボーッとしていると、 次の瞬間、腕をグイッと
引っ張られ空き教室に入れられた。
ポスっと抱き止められて、 上を見上げると彼がいた。
あの「生徒会長」だ。
するといきなり壁ドンをされた。
NA・ZE・NI、壁ドンである。
しかもだ、
会長は私を射抜くような瞳で見つめる。
「君、昼休みに 言ったこと覚えてる?」
恐ろしいほど綺麗で黒い笑顔が私に向けられる。怖い!
「は、はい。バイトの事は
誰にも言うな、と。」
少々噛みながらも言葉を口にする。
「そこで、 1つ忘れていたことがあった。」
「な、なんでしょう?」
「これは僕の個人情報、 つまり僕の弱点だ。
君がこの個人情報を使い、 僕を脅したりしないように 君の弱点を聞きに来た」
…え?
私が会長を脅そうとしてると?
しません、しません!
怖くてできません!
てか、本人に弱点聞く!?
天然なの…?
弱点聞きに来るとか 素直すぎない!?
私はたくさんの情報量 に理解が追いつかず
キャパオーバーになってしまった。