テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
昼の交番。
松山
「……今日は田中来ぇへん気がする」
ガラッ。
松山
「来るんかい!!!!」
田中
「こんにちは。
今日は“安全な質問”だけ用意してきました」
松山
「その宣言が一番危険や」
奥から顔を出す日村。
日村
「お、今日は穏やかそうですね」
松山
「黙れ後輩。
油はもう十分や」
田中
「人って、
どれくらい水飲んだら危ないですか?」
松山
「アウトォ!!!!
それ“水中毒”の話や!!
全然安全ちゃう!!」
田中
「え、水って安全じゃないんですか?」
松山
「量の問題や!!!
何でもそうや!!!」
日村
「確かに酸素も吸いすぎたら――」
松山
「後輩!!
話広げるな!!」
田中
「じゃあこれは?」
ノートを開く。
田中
「カフェインって
何杯までならセーフですか?」
松山
「医学的個人差!!!
一概に言えん!!!」
日村
「僕、学生の頃
エナドリ5本いけましたよ」
松山
「自慢すな!!!
その後どうなったんや!!!」
日村
「手が震えました」
松山
「失敗談やないか!!!!」
田中、真剣にメモ。
松山
「書くな!!!!」
田中
「最後です」
松山
「“最後”って言葉だけ信じるで?」
田中
「警察の人に
どこまで質問したら怒られますか?」
松山
「哲学的やめろ!!!!」
日村
「今まさに限界超えてますね」
松山
「お前は黙っとけ!!!」
結論
田中
「なるほど……」
松山
「何を学んだ」
田中
「“安全”は
警察の人の胃を犠牲にして成り立つ」
松山
「学ぶなそんな真理!!」
日村、感心したようにうなずく。
日村
「深いですね」
松山
「深くない!! 浅い地獄や!!」