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そうだ、同期だw忘れてたwww ためこんじゃだめだぞ、あべちゃん!!!
次の全体練習の日。
めめの顔を見たら何か言葉も出てくるだろうか、せめて『この間はごめんね』くらい言おうと思ったけど、スタジオが近づくにつれ足取りは重くなる。
こんな事なら、変に間をあけずに連絡を入れておけば良かったという気持ちと、そこでもしもうひと追いされたらめめにもっと酷い言葉をかけてしまいそうだし……という気持ちがせめぎ合う。
無駄に自販機に寄り道をしてお金を入れたら、誰かが横から勝手にボタンを押した。
こんな事するのはふっかだ。
💚「おい」
💜「おはよー。お水ありがとね」
💚「いや俺奢るって言ってないし」
💜「じゃ阿部ちゃんも好きなの選びなよ、買ってあげる」
💚「ありがとう…?」
お礼を言うのも何だかおかしい気がしたけど、厚意?に甘える事にした。
ふっかはペットボトルの水を一口飲むと
💜「元気ないね」
と言ってきた。
💚「ふっかには隠せないね、悔しいけど」
💜「いや悔しくならなくていいのよ」
入所した日からふっかとはずっと一緒。
飄々としているようで、ふっかは人をよく見てる。
だから小さな変化によく気がつく。隠し事ができないのだ。
おかげでしまっておくつもりだった気持ちを、これまで何度もさらけ出す羽目になった。
ただ、不思議とそれで状況が悪くなった事は一度もない。
ふっかに言わせれば『阿部ちゃんは自分の中に溜め込みすぎて訳わかんなくなるから、口に出しながら気持ちを整理するほうがいい』らしい。
当たってる。悔しいけど。
ふっかは時間を確認して10分くらいなら話せるねーと言い、俺たちは一緒に空いている控室に移動した。