テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
勿論、私自身に経験は無い。
あくまで男性器は、知識や映像で知っている位だ。
産毛一つ無いユキちゃんの男性器は、まだ皮に被われていながらも、しっかりと誇示していた。
「お姉ちゃん、ごめんなさい!」
何故か謝るユキちゃん。そして泣き出してしまった。
きっと罪悪感を感じているのだろう。
「大丈夫よユキちゃん」
私はなるべくユキちゃんを安心させるよう、己の胸元へ抱き寄せていた。
「これはユキちゃんが健康な証なのよ」
「でも……でも!」
当たり前の事を諭すが、やはりユキちゃんは不安がっている。
「全然ちっちゃくならないの……」
初めてかもしれない勃起経験に、どうしたらいいか分からないみたい。
私の知識では男性器は、射精する事により治まるという事。
その為には刺激が必要だという事も知っている。
本当にこれは良いのだろうか?
でもこれもユキちゃんの為。
弟の健やかな成長を願うのは、姉である私の役目だ。
私は意を決した――
「ユキちゃん……こっちに座って?」
「うん? お姉ちゃん……?」
私は戸惑うユキちゃんを、自身の膝下に乗せていた。
「大丈夫。お姉ちゃんに任せて? すぐに治るから……」
「う、うん」
それはきっと自分に、私自身に言い聞かせている節もあったのだろう。
不安が無いと言えば嘘になる。だけど姉として、不安や動揺を見せてはいけない。
不安そうに、だけどなすがまま身を任せるユキちゃんの下腹部に、私は恐る恐る左手を伸ばした。
「おっーーお姉ちゃん!?」
瞬間――ユキちゃんが身を震わせたのは、私がユキちゃんの男性器を掴んでいたから。
「大丈夫だからね……」
そう、その小さな耳許で囁くと――
「うん……うん」
ユキちゃんは小刻みに身体を震わせながらも、その背中を――その小さな身体全体を、私の膝から胸元へと預ける。
それにしても、男性器がこんなにも大きくて熱いなんて――。
私は初めて目の当たりにしたその感触に、ある種の昂りを覚えていた。
太く、固く、熱を帯びて――まるで別の物体のようにも感じた。
毎日のように一緒にお風呂に入って、何時も見ていたユキちゃんの小さなこれが、まさかこんなに大きくなるなんて。
実物と映像は、また否なるものだと――知識は所詮知識でしかない事を、その手に実感していた。
「……お姉ちゃん?」
不安そうに瞳を向けてくるユキちゃんに気付く。私は暫し、放心していた事に。
そうだった。固まっている場合ではない。きちんと導いてやらねば。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!