テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「あっ……ごめんね。大丈夫だから」
私はしどろもどろに、左手に掴んだままの男性器を動かし始めた。
「あぁっ……」
またビクンと身体を震わせる、ユキちゃんの喘ぎが吐息と共に漏れる。
確か上下に擦る事で、射精を促せる筈だ。
だけどなるべく易しく、ゆっくりと擦らねばならない。
少しでもユキちゃんが苦痛を感じてはいけないから。
私はゆっくりと――上下に、断続的に動かしていた。
「はぁ……はぁ……あっ! お、お姉ちゃん……」
ユキちゃん、感じてる――。
どうやら苦痛は感じてはいないみたい。
それ処か――
「ユキちゃん……痛くない?」
私は思いきって聞いてみた。
「ううん……痛くないよ。でも何か……変な感じ?」
良かった。苦痛じゃない――とすると?
「凄く……気持ちいいよお姉ちゃん!」
気持ち良いんだ――。私は何故か、気持ち良いと言ってくれるユキちゃんに嬉しくなった。
私でユキちゃんが気持ち良くなってくれている――
「お姉ちゃん、お姉ちゃん――」
まるで愛しい者を呼ぶように反芻。私もそれに併せて、上下への手の動きを速めていた。
もっとユキちゃんに気持ち良くなって貰いたい――
「気持ちいいよ……お姉ちゃん!」
既にユキちゃんの男性器は、はちきれんばかりに大きくびくつき、先端からは透明な液体が溢れ出していた。
そのヌルヌルした透明の液体が、流れ伝わる私の手と相まって“クチュ クチュ”と、卑猥な音が小さな風呂場に響き渡った。
「お姉ちゃん駄目っ!」
突如ユキちゃんのが、ビクビクと私の掌で暴れだす。
射精の到来なのだろう。私はより一層、上下への動きを速めた。
「おしっこが……おしっこが出ちゃうぅ!」
ユキちゃんはそれを排尿の予感と思ったのだろう。私の膝元で抗おうと、身を捩らせていた。
「大丈夫よユキちゃん。これは健康な証拠なんだから――」
「あぁ出ちゃう……出ちゃうよぉ!」
その瞬間――尿道がうねったかと思うと、勢いよく先端から放出された。
初めての射精。
それは浴場のガラス戸にまで飛び散っていた。
濃厚な黄色混じりの、白い大量の精液――命の源。
「はぁ……ああぁ……」
ユキちゃんが私に抱かれながら、放心の喘ぎを洩らしていた。
――射精後。私の掌で急速に硬度を失っていく、ユキちゃんの男性器。
「ユキちゃん……ごめんね」
何故か分からず、私はユキちゃんを抱き締めながら謝っていた。
――それは罪悪感?
「ううん……。楽になったよお姉ちゃん」
だけどユキちゃんは、晴れやかな笑顔を私に見せた。
「それに……凄く気持ち良かったの僕。ありがとうお姉ちゃん。だから謝らないで……」
もしかしたら私は姉として、いや人として間違っていたのかもしれない。
「ユキちゃん……」
もう一度、愛しい弟をきつく、この胸に抱き締める。
ユキちゃんのあどけない微笑みが、私の呵責を崩れさせていた――。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!