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「もしタイムスリップするならいつの時代に行きたい?」
お昼休憩、いつものように3人で机を囲み弁当を食べていたときに友人が質問してきた。
A「私はねー、江戸時代!!!!」
B「なんで江戸時代なの?他にもたくさんあるのに」
A「かっーー!!!分かって無いねー!タイムスリップものには定番なんだよ!」
栞「そういやAちゃんタイムスリップ系好きだよね」
B「あ〜、 そういやこの前Aが1日で5本も映画を観たって話してたの思い出したわ」
A「勿論それも全部タイムスリップ系だよ。」
B「私は、未来かな。これから起こることとか新しい技術をこの目で見てみたい!宇宙旅行とか行けちゃったりして!」
栞「なんかいいね!夢があって素敵!」
ーキーンコーン…ー
お昼休憩終了 のチャイムが鳴り、友人達はそれぞれの席に戻った。私も次の授業の準備をしながらタイムスリップについて考えていた。
(タイムスリップかぁ、別に行きたいところも無いし2人みたいに夢があるわけでもないしなー。行ったところでスマホ使えないし。てゆうかそれ以前に身なりも違う人間なんて怪し過ぎる…。 捕まって「即刻首打ちじゃ!」なんてなったらたまったもんじゃない!あーダメだ、一旦考えるの辞めよう。授業に集中だ。)
ー起立、気をつけ、礼ー
放課後、友人達と別れ、家への路地を歩いていた。私の家は住宅街にある。もうすぐ夕飯時だ。他所の家から美味しそうな匂いが漂ってくる。それを嗅ぎながら今日の晩御飯のメニューを予想する。
栞「今日はカレーかな?それともハンバーグかな?楽しみだな〜」
毎日こんなことを考えながら家に帰る。私は母と二人暮らしをしており、父は私が幼い頃に亡くなっている。母は料理人で自分のお店を持っている。 母ひとり子ひとりで私を育ててくれた。そんな母の作る料理が大好きだ。
だから、 タイムスリップなんかしなくていい。今が一番幸せだから。
栞「ただいまー。!この匂いもしやオムライス?!」
母「おかえり 手洗っておいで、もうすぐ出来るから」
栞「はーい」
「今日の深夜から明日の夕方にかけて台風が接近する模様…」
母と晩御飯を食べながらテレビを見ていた。どうやら台風が来るらしい。明日の学校は休みになるのだろうか?そんなことを考えていたらいつの間にか平らげてしまった。
栞「あ〜疲れた」
風呂に入りサッパリした状態でベットにダイブする。明日の準備も完璧だ。あとは寝るだけ、ゆっくりと目を閉じる。