テラーノベル
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「あ、あの……っ、せめてベッドに……っ」
せめて部屋の奥へ、と絞り出した切実な抵抗。しかし、瑞樹は首筋に顔を埋めたまま、低く掠れた声で即座にそれを却下した。
「待てません」
「えっ……っ!?」
一応自分にとってはこれが初めてだというのに、あまりにも容赦のない熱量と展開に、パンクしそうな頭は思考の整理すら追いつかない。
だが柊吾が動揺を収める間もなく、瑞樹の手がすっと下り、腰元で結ばれていた甚平の紐へと伸びた。
細い布地がすり寄る擦過音とともに、指先の手慣れた動作で結び目が解かれていく。
「あ……っ、ちょ、黒瀬さ――」
抗議の声すら最後まで吐き出させてもらえなかった。
結び目がほどけ、はらりと胸元が大きく割れて冷ややかな空気が肌を撫でたのも束の間、すぐに瑞樹の大きな手が割り込んでくる。熱を持った掌が胸板を撫で上げ、硬くなりかけた片方の先端を親指と人差し指でぐっと強くつまみ上げられた。
「ひぁっ、……は……っんんっ……!」
くぐもった吐息が漏れそうになり、慌てて口を手で覆う。だが、指でくりくりと弄びながらもう片方の胸に瑞樹の熱い唇が直接覆いかぶさってくる。
指先で容赦なく弄られながら、反対側をちゅうと重い音を立てて強く吸い上げられ、逃げ場のないダブルの刺激に柊吾の全身が跳ね上がった。
「あっ、や……っ! そこ、吸っ……ぁぁっ、それ、だめ……っゾクゾク、する」
「随分可愛い反応してくれるんですね。気持ちよさそうな声だして。ここも、もう凄い事になってるじゃないですか」
胸を揉みしだいていた瑞樹の手がゆっくりと離れ、熱を持った掌が腹筋を滑り落ちていく。そのまま薄い生地越しに、すでに熱く主張し始めている股間へとするりと手が伸び、容赦なく包み込まれた。
「ひぅッ、あ……っ!?」
「こんなに固くして……手遅れですよ、柊吾さん」
ちゅぅと吸い上げ舌先で胸の尖りを転がしたまま、股間を握る手にぐっと力が込められる。上と下から同時に与えられる濃密な快感に、柊吾は身体をぎゅっと固く縮こまらせたものの、あまりの痺れに腰の力が完全に抜けてしまい、立つこともままならず、膝がカクりと折れてずるずると座り込みそうになった。
#婚約破棄
霞花怜
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コメント
3件
あ゙ぁ゙ー、マジで尊いです。 やっとえっ〇シーンにきたぁぁぁあぁぁ!!!!((o( ゜O ゜)o))✨️ マジで頑張ってください!!🔥
ああ……もう、心臓がバクバクしてます……。瑞樹さんの「待てません」って、あの一言だけで柊吾くんのすべてを奪う覚悟みたいなものが伝わってきて、すごく刺さりました。細かい仕草や声の描写が本当に丁寧で、読んでるこっちまで息をするのを忘れそうになるくらい没入してしまいました。柊吾くんの初めてがあんな形で……切ないけど、かんなさんの筆力で引き込まれました。素敵な作品をありがとうございます🌙🤍