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第四話
「壊したはずの神社」
指輪を外し、家を飛び出て、俺の本来の家に帰る
「はっ、はっ、はっ」
山の中にある為酸素が薄く呼吸が荒くなる
「はぁ、はぁ…ッ」
「ッ…蓮!今どういう…」
「何者かに結界が破壊された」
「お前の結界を破壊することが出来るほど強力なヤツだ」
「…今回はどっち?」
「怨の方だ」
「あ〜…納得だ」
「…俺は隔離結界をこの神社の境内に全体に張る」
「あとはお前の仕事だ、“龍神様”」
「……ん」
すぐさま神社の本殿に行き、怨を探す
「いた…」
『意外に早いものなのだな』
「神喰い…」
『よくわかるな』
「見ればわかる」
『流石は歴代最強の…邪神の龍神だな』
「…確かに俺は邪神類のなかの龍神だ」
「それがお前の何が関係あるだ?」
『言っただろう、お前は歴代最強の…って言っただろう?』
「あぁ、そうだな、そう言われている」
『だからだ、そんな神を喰えば強力な力を手に入れることが出来る!!』
「…」
『だから俺はお前を喰う』
「…」
『そんでこの世界のヤツら全員殺してやるのだ!!』
「…そうか…なら、お前は…殺す」
気付いていた、元々こいつら神喰いは俺ら神を殺し人を鏖殺することが目的とされている
そう産まれてきたから
でも中には…
「ひづちゃん!!」
…
気付いたら目の前にいた神喰いはぐちゃぐちゃになって死んでいた
まぁ、元々人ではないため慈悲などかける必要などないが…
いつも思う…なぜ自分はあの時アイツを殺すのを躊躇っていたのか、アイツも神喰いで例え良い奴であっても俺ら神は人々を守らなければならない
それをわかっていたあの時俺はきっと躊躇った
だから聖神から邪神になったんだ
ま、邪神になったからって神様の役割が変わる訳でもないが…
「ま…もう過ぎたことだ…」
「…帰ろ…」
蓮に殺し終えたことを伝え、家に戻る
そしたら指輪を外す前に先程の神喰いの血がベッタリと着いている服を着替えてから
指輪を外していく
「ただいまぁ~」
帰るとボスキが作業をしていた
そっと後ろに周り
ポンポンと肩を叩く、そしてもう一度言う
「ただいま」
「帰ってきたのか」
「そ、帰ってきたよ」
「…主様」
「?」
「何かあったか?」
「え?…特に何も無かったけど」
「じゃあなんで」
「ぇ?」
「俺らに言えないことか?」
「…いや、ほんとなんでもないら大丈夫だよ」
「ほんとか?」
「うん、何かあったらちゃんとボスキに言うよ」
「…ならいいが…」
(感づかれちゃったか…ま、誤魔化せたからいいけど…っていうかさっきの神喰い…あのを“壊したはずの神社”から出現したとみて良さそうだな…あの神社が何故か…綺麗に復活していた…か…警戒を強めておくか)
次回
「夜の空」