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師匠@活動終了
天馬司side
「皆様!本日は俺たちのショーを楽しんでいただき、ありがとうございました!」
今日も俺たちは、無事にショーを終えた。今日もまた、たくさんの人を笑顔にできた。この調子で、スターに向けて進んでいこうではないか!
「ねえ、司。少しいい?」
ショーの後、俺は寧々に呼び出された。
「うぬ、どうした、寧々?」
「司、本気でスターを目指すの?」
「当たり前だ!俺は未来のスターになる男だ!」
俺は高らかと宣言した。
「ー、うるっさ」
俺はその言葉に耳を疑った。
「うるさいって、それはいつものことではないのか?寧々ならいつも言っているだろう?」
「本当にうるさいから黙って」
そう、寧々に冷たく言われた。言葉が、出なかった。
「はっきり言うよ。司は、スターにはなれない」
「は?何言って、」
「司は、たくさんの人を笑顔にするためにショーをやってる。だけど、その元になってるのは、“自分がスターになるため”でしょ?」
「まあ、それもそうだが、」
「それは、観客を利用してる。そしてそれは、私たちさえも」
「は?何を言っているのだ?俺はお前たちを利用してなんか、」
「してるでしょ。だって司は、スターになるために、ショーを、しているんだから。そんな思いでやるくらいなら、今すぐ、ワンダショから抜けて、フェニランから出ていって」
「何を言っているのだ!俺は、確かにスターを目指してる、だからと言って、観客を利用していない!俺は素直に観客を笑顔にしたいから、ショーをしている。それだけだ!」
「じゃあ!いっつもいっつも、未来のスターって言わなくても良いじゃない!こっちはいっつも聞かされて、耳が痛いの!その時の声も無駄に大きいし!」
「良いことだろう?夢を宣言することは?」
すると寧々は、ため息をついていった。
「はあ。はっきり言うよ、司。司は、スターになんかならない。だって司は、誰のことも笑顔にできてないから。観客が笑顔になっているのは、類の演出やえむの可愛らしい演技、そして、私の歌。司は何をしてる?何もしてない。声を大きくして、動いてるだけなの。誰も司を見てなんかいないの」
「ー!そんなこと!、」
「あるの!誰も司のことを注目してない。もしかしたら、スターになるのはえむかもね。あんたみたいな声がでかいことしか取り柄がない人なんかがスターになれるわけがないんだよ。だから、さっさとその夢を捨てて、ここから出ていって」
ー俺は、誰にも注目されてない、?じゃあ、俺の夢は叶うことがない、のか、。
「俺は、お前たちといて、楽しかった。お前たちは、楽しくなかったのか?ずっと苦しい思いをしていた、のか?」
「いや、楽しかったよ。だけどね、もう限界なの。司に合わせるのが、できなくなった。だから、こう言った。」
「そう、か。分かった。俺はここから出ていく。それじゃあ、頑張れよ、じゃあな」
そう言って俺は、フェニランから出ていった。その途中でえむが声をかけてきたように感じたが、きっと気のせいだろう。
ー俺は、スターにはなれない、か。はあ、俺の夢は、どこへ行ってしまったのだろうか、。
コメント
1件
うわ、重い…。第5話、一気に空気が変わったね。司が「誰も見てない」って寧々に言われるシーン、心臓がギュッと締め付けられたよ。彼が「お前たちといて楽しかった」って確認するところ、きっと本心なんだろうな。でも「じゃあな」って去る彼の背中に、夢と仲間の両方を失った喪失感がにじんでた。続きが気になる…! 書いてくれてありがとう、shizukuさん。