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ある静かな村に2人の幼い子供、エノクと
リサが住んでいました。血は違えど強い絆
でどんな時も互いを支え合っていました。
しかし、村には古くからの言い伝えが
ありました。「夜の森に入ってはいけない。そこには影の友達がいる。」
ある晩、エノクとリサは好奇心に駆られ、
森に足を踏み入れることにしました。
月明かりの下、二人は手をつないで
進んでいきました。森の中は静まり返り、
ただ風の音だけが響いていました。
突然、リサが立ち止まりました。
「エノク、何か見える?」彼女の指が
差す先には薄暗い影が揺れていました。
エノクは少し恐怖を感じながらも、
リサの手を強く握りしめました。
「行こう、戻ろう。」
しかし、リサはその影に引き寄せられるように近づいていきました。
「ちょっと待って!」エノクは必死に
彼女を引き止めようとしましたが、
リサはその影の中に消えてしまいました。
エノクは恐怖に駆られ、必死にリサを
呼びました。「リサ!戻ってきて!」
しかし、返事はありません。彼は森の
奥へと進み、リサを探し続けました。
その時、彼の背後で不気味な声が
聞こえました。「友達を探しているの?」
とエノクがその声が聞こえる方に振り返ると、
影の中から一人の少年が現れました。
彼の目は真っ黒で、笑みを浮かべていました。
「彼女はもう帰れない。私の友達になったのだから。」
エノクは恐怖で震えてました。「リサを
返せ!彼女はお前の友達じゃない!」
少年は笑いながら言いました。
「友達はいつも一緒にいるべきだ。
彼女は私と一緒にいることを選んだ。」
エノクは必死に逃げ出しましたが、
森の中は迷路のようで、
全く出口が見つかりません。
彼は心の中でリサのことを思い続けました。
「リサ、戻ってきて!君は僕の友達だ!」
その時、彼の耳にリサの声が聞こえました。「エノク、助けて…」彼はその声に
導かれるように進みました。
やがて、彼はリサを見つけましたが、
彼女の目は虚ろで、影に包まれていました。
「リサ、僕だ!一緒に帰ろう!」
エノクは彼女の手を取ろうとしましたが、
影がリサを引き寄せました。
「彼女は私のものだ。お前は
ここに留まる運命だ。」
エノクは全力でリサを引き寄せました。
「リサ、君は僕の友達だ!一緒に帰ろう!」
その瞬間、リサの目が一瞬だけ輝きました。
「エノク…」
彼はその瞬間を逃さず、リサを引き寄せました。二人は暖かい手をつなぎ、
影を振り払うように森を駆け抜けました。
やがて、村の明かりが見え、
二人は無事に帰ることができました。
しかし、森から帰った後も、エノクは
リサの変化に気づきました。
彼女の目には影が宿り、
時折彼女の口から不気味な笑い声が
漏れることがありました。
エノクは心の中で思いました。
「彼女はもう、完全には
戻ってこないのかもしれない。」
それ以来、エノクはリサを守るために、
彼女のそばにいることを決意しました。
しかし、影の友達はいつも彼らの
背後に潜んでいるようでした。
友達の絆は強いが時にその絆が恐ろしい
運命を引き寄せることもあるのだと、
エノクは痛感するのでした…
2人は両親がいないので2人暮らし。
いわゆる孤児。食糧は村の人達が毎日
持ってきてくれる。お金はリサが
稼いでくれるがあまり稼げなく…
リサは悲しげに言う。
「お金稼げなくてごめん…」
エノクは慰めるように言う。
「大丈夫。村の人達は優しいから…」
今日もドアを叩く音が聞こえた。
エノクが気づき、「食糧かな?」
エノクがドアを開く。
村に住む人達の一人の「ミシェル」が
訪ねてきた。
「こんにちは、エノクくん。」
エノクはミシェルに挨拶する。
「こんにちは、ミシェルさん。」
ミシェル「今日もパンを持ってきたよ。」
エノクはミシェルにお礼を言ったあと、
ミシェルがエノクに聞きました。
「リサちゃんの様子は?」
ミシェルがリサの様子を聞く。
エノクはどう返答しようか
困ったがこう答えた。
「少し休んでますがリサは元気です!」
その答えでミシェルはにっこりした。
「そっか!」とミシェルを言う。
エノクはパンを受け取り、ミシェルに言う
「パン、ありがとうございます!」
ミシェルはこう言った。
「じゃあ仕事があるからじゃあね!」
エノクはこう言う。「はい!」
「リサ、ミシェルさんがパンを
持ってくれたよ。」
エノクはリサに言う。
「うん、ありがとう…フフ…」
エノクはリサにパンを渡す。
数分して、食べ終えた。
『ご馳走さまでした。』
リサは満足したように笑顔になってる
そんなリサを見てエノクは微笑んでいた。
そしてエノクは「リサを守る為なら
どんな事もやってやる」と心に誓った。
エノクは自分の言葉を思いだし、
「明日は良いことだらけ。」と自分の
胸に刻み、奇跡を信じ『今』を生きる。
彼にはそれしか出来なかった…