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7.初めて”ガチャ
マンションの角部屋。
想像してたより広かった。
『ひろ。』
『そんな事ないだろ。そこら辺座りな』
『ありがとうございます。』
『飯食った?』
そういえば朝から食べてないな。
『今日は食べてないです。』
『は?今日は?朝から食ってねぇの?』
『食欲なくて』
『沢山食え』
そうすると先生はキッチンに行き手際よくご飯を作り始めた。
机に広がった美味しそうなご飯たち。
クリームシチューを作ってくれた。
『いただきます。』
おいしい。
『先生!おいしい!!』
『お!よかった。作った甲斐があるなー』
風呂に入り先生がお風呂から出てくるのを待つ。
男の人の家なんて入ることないから気になるものが沢山。
シンプルで片付いているが、絵などがとても綺麗だった
『そんなにジロジロみんなよ』
『ごめんなさい!』
『いや、いいけど』
『先生!先生にお世話になったから、私が先生の髪の毛乾かす!』
『えいいの?笑』
『先生が嫌じゃなければ。』
『じゃあ頼もうかな。』
私がソファにのり先生が床に座って高さを作り
先生の髪の毛に触れる。
この匂い。先生の匂いだ。
『東雲のも乾かそうか?』
『でもそれじゃ私がやった意味ないじゃん!感謝を込めてなんだけど!』
『いいのいいの!ほら向こう向いて。』
優しい。
こんな風に誰かに髪を乾かしてもらったのはいつぶりだろうか。
『先生ってさ、何歳なの?』
『急だな。』
『だってー気になったの!』
『東雲の悔しいけど1回り上くらい』
『へー!大人だねぇ』
『そりゃそうだよ。』
そんなに歳離れてるんだ。
なんでこの人に恋してしまったのだろうか
『彼女いるの?』
『いないなー。居たら東雲は家に入れねえだろ』
『たしかに。』
『乾いたよ。』
『ありがとう。私床でねるから先生ベットでゆっくり寝てね!』
『いいよ。東雲がベットで寝て、俺は大丈夫だから。』
『それじゃ私が心配なの!泊めてもらってるのは私だから!』
これは先生曲がらないタイプだな。
『東雲さんは、ベット行きです。』
『んー、わかったよぉ。』
そこからトランプしたり色んなことをした。
こんなに優しい先生だとは思わなかった。
怖いイメージでしかなくて嫌いだった私が嫌になる。
寝る時間になってベットで夢を見る。
『死ねよ。』
『来なければいいのに。』
どんどん色んな人から言われる。
『はぁっ、、、は、ぁ、はぁはぁ』
『東雲。東雲??大丈夫か?』
先生の声だ。私はここだよ。
“バサッ
目が覚める。
先生が切なそうに私を見てくる。
『東雲。大丈夫か?』
『せ、せんせぃ、こわかった。』
涙がぽたぽた垂れる。
なんでこの人の前なら泣けるのかな。
何も言わずにベットに上がってきて抱きしめてくれる。背中をさすって落ち着かせてくれる。
『先生』
『ん?、』
『ごめんね。起こしちゃって。』
『今そんなこと気にするな。』
私は先生に包まれ自分でもありえないほど泣いた
それをずっと優しく包み込んで受け止めてくれた。
なんで、私ってこんなに弱いのかな。
目が覚めたら、私は先生と一緒に寝ていた。
別に何かあったわけではないけど。
目覚めた時に目の前に好きな人の顔があることに幸せを感じた。