テラーノベル
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桜が散った
唯一咲いていた桜が
窓辺から見えるそのピンクは茶色へと変わってしまった
これを見たのは何度目だろうか
そう、片手で数えている時にガラガラと音を立てて戸が空いた
ru「らっだぁ、見舞いに来たよ」
md「ゲンキ?」
rd「うん、元気だよ」
kyo「嘘つくなやアホ」
「聞いたで、また倒れたって」
rd「大袈裟だよ」
「何ともなかったんだし…」
rd「あでっ」
kyo「大袈裟ちゃうねん」
「それほど重症だったんや」
仮にも病人の人間に対して叩くか普通…
だけど、それが彼だしまあいいか…と、思ってしまう俺はだいぶおかしいのかもしれない
rd「あれ、こんちゃんは?」
ふと、紫の彼が居ないことに気づく
ru「こんちゃんは生徒会の仕事で居残りだよ」
rd「そっかぁ…」
「ん?キミらも生徒会じゃね?」
md「キノセイダヨ、ラダオクン」
rd「そっか気のせいか〜!」
「てなるかい!」
ビシッと緑の彼を指さす
みんなが笑う
この空気感が俺はとてつもなく好きだ
ずっと続いていて欲しいとも思っている
con「ごっめ〜ん!」
「遅れちゃった!」
rd「コンタミさんじゃないっすか〜!」
con「元気にしてたかい?らっだぁクーン」
rd「勿論よ!」
「お陰様でね」
この人がさっき言っていた紫の彼
俺を元気づけるためかいつもよりもおちゃらけている
kyo「遅かったじゃねーか」
md「マッテタ」
con「いいじゃんいいじゃん」
「果物とかケーキ買ってきたんだからさ〜」
ru「果物はともかく…」
「ケーキはいいのかなぁw」
rd「いいでしょ、バレなければ!」
ru「もーw知らないからね?」
rd「はーい、レウママ〜」
ru「ママじゃないです!w」
全「www」
あぁ、とっても楽しい
この時間がずっと続いて欲しい
その瞬間、ぶわりと風が吹いた
室内がピンクに彩られとても綺麗だった
rd「わぁ…」
kyo「綺麗やなぁ」
con「もう僕卒業だよぉ…」
ru「あっという間だったね〜」
kyo「どりみーも先輩やぞ」
「大丈夫か?」
md「ムリ…..」
rd「…w」
来年の桜が咲く頃までに…
そう、俺はまた同じ願いを花びらに込めるのだった
お久しぶりです
生存報告の為に書きました
数十分で書いたものなのでおかしなところあると思いますが、気にしないで頂けると助かります
では皆様、おやすみなさいませ
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