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めちゃめちゃ好きや…… 2人とも周りには恵まれてるけど満たされなかったんか、、黒くんが足りてなかったんやね☆((( 黒くんの天使様のキャラ良きでしたわ…… 青赤も最後は罵りあいつつ仲良く一緒にタヒんでって私の好きな感じでやばみ てか次の話題名からして最高なんやが(((
うっわ...まって...、好きすぎる...、いちごの作品全部好きやけどこれが一番好きかもしれん... 平凡って1番いいようにも見えるし、1番悪いことにも見えるよね 赤は天使様のこと知ってたのかッ 2人を煽ってる天使様どんな感情なんだろ、自サツして欲しくないとかか、どうせ...みたいな感情なのかッ お互いを罵りあって罵倒するって凄いね 配信すげぇな、人の事を信じないって人間の悪い癖だよなぁ
え!めちゃ神!!自分もタヒにたくなったらここ行こっかな
黒愛されから変更しました〜
・irisのnmmn作品です
・赤青×黒
・年齢操作
・人外アリ
・自サツ描写アリ
・エセ関西弁
・曲パロ
・本人様にはなにも関係ありません
・以上のことが大丈夫な方だけお読みください
↓↓↓
大都会、東京の夜。そびえ立つビルの中でも群を抜いて高いビルの屋上。
青「ははっ、フェンス簡単壊れんのヤバ」
いかにも真面目そうなサラリーマン。きっちりと着こなしたスーツが威圧感を与える。
赤「……誰かいんの?」
青「居ますけど?」
生意気そうな学生。シャツの上に羽織った赤いパーカーもこの暗さじゃくすんで見える。ここに来る理由なんて1つしかない。いつもは作る笑顔も口調も、年下相手には必要ない。
赤「はぁ〜……おにーさん早く飛んだら?」
そのおにーさんには呆れや見下しが入ってる。
青「クソガキが先飛べよ」
対抗しようとしたのか躊躇せずクソガキと呼んだサラリーマン。
赤「俺は飛ばない。だって天使様に会いに来ただけ」
天使様。なんともこの世界では非現実な単語。
赤「おにーさんも同じか」
赤「ねぇどう思う?下に見える綺麗な光達」
そう指さしたのは夜でも煌々と主張するビル達だった。
青「あの中に会社があると思うとうんざりするわ」
赤「ふーん」
それよりも二人がうんざりするのは、あの指さした方には満たされた人間が居るということ。他人が満たされているならその代わりにつまらない思いをもってるのは自分だ、と常日頃持っている。
青「てかお前学生やろ?こんな時間に出歩くなよ」
赤「あーあーうるさい。ほんとこんなんだから大人は嫌いなんたまよ。もう喋んないで」
青「身勝手なやつ」
学生は見た目からすると高校生くらいだろうか。サラリーマンは屋上の縁に足をかけた。誰かに押されたら一直線に落ちてしまう。
青「あ、さっきなにか光って……」
眩しさで目を瞑った。目を開けるとサラリーマンの前、空中に居るのは
赤青「天使様…」
黒「人間さんやん」
ネットの片隅に眠る天使様。純白の翼をはためかせ、バサバサと音を鳴らす。
赤「ホントに居るんだ…」
黒「俺を待ってたってことは人間界を去るっていうことでええんやよな?」
こくりと頷いた。すると天使は二人の経緯を訪ねてきた。
黒「俺もそんなにほいほい天界に連れてけないし」
黒「二人とも順文満帆やん」
学生もサラリーマンも特に何をされてるというわけではない。人間関係も良好。将来も安泰。ただ満たされないだけで。誰か愛してくれる人が居て、それを無駄にして命を絶とうとしてる。どんなに悲しい話だろう。
愛されるけど、誰かの一番にはなれない。自分と人を繋ぐ線は細く、なにかしでかしたら離れていくような人達。それが不満で不安で不快で「つらいよ〜」になったそうだ。
赤「それがつまらなくて嫌なんだよ」
青「テンプレ過ぎて生きる活力もない」
その間天使が顔を歪ませていることには気が付かなかった。
黒「ま、死ぬ理由とかどうでもええし。ホントに死にたいんやな?」
黒「じゃ、飛んでよ。ここから」
その言葉に目を丸くした。
赤「え…w?」
青「天使なんだから苦しくないように逝かせてくれないの?」
まるで天使の言ってることが可笑しいとでも言っているような口ぶりだ。
赤「せめてもうちょい低いところからとかさ」
黒「生半可な高さじゃ死ねないかもやで」
青「それを上手く調整してよ」
双方イライラが募っている。
黒「はぁ、なんも分かってない」
黒「お前らなんも分かってないわ」
ゴミを見るような目で上から見下す天使。焦りも怒りもちっぽけな二人に悩むことなんか一つもないだろ?
黒「ざっけんなよ」
怒りを含んだ声。低く、掠れた。その声に背筋が凍る。
黒「楽して死ぬ?そんな舐めたこと言うんじゃねーよ。どうせここから飛ぶのが怖いんだろ?覚悟も無いんだろ?劣等感だけ上等やなw」
背中に書いてある「劣等」天使はフラッとよろけ、縁に膝をついた。そんな夜に最低を刻んだ。そしてそんな最低を押し付けるかのように睨んだ。もう思い出したくもない記憶に色がついて流れていく。
黒「これでキレて帰るようならええと思う。人間界も人死んだら大変やし」
黒「ホントにここから飛びおれるんならその先は俺が手を差し伸ばして連れてくから」
そんなこと出来ないだろうけど、とぼそっと呟いたが。力なく階段を降りる音を聞き予想通りだ、と屋上で羽を伸ばした。この蒼い蒼い絶頂の夜には天使が舞い降りる。
黒「あいつらなら飛べるやろ」
赤「急に飛び降りろとか、無理だよ」
自室の片隅蹲った。両親が呼ぶ声も無視して、泣いて。でも情報を整理出来たら天使の言うことがもっともだと思い始めた。愛してくれる両親が居るし、つまらなくても生きれないことはない。いや自分でつまらなくない人生を探せばいい。
そう暮らしていればあの天使のことなんか忘れると思っていた。でも一週間経っても、二週間経っても、一ヶ月間経ってもあの顔は消えない。また情報を整理しようとした。天使の事を考えると、胸が苦しくなった。それは嫌悪感じゃない。
赤「俺、天使様が……」
この先を言ってしまうのは自分が自分で無くなってしまう気がして口を抑えた。
風に靡く髪、華奢な体に合う翼、異世界を感じるオーラ、突き放すような物言い、星のような目。考えるたび惹かれていく。でも天使のことをなにも掴めていない。まだあの屋上に居ますように。そんな祈りとまだ残っている恋愛感情を抱くことに軽蔑してしまうもう一人の自分。それが分かってしまうまたもう一人の自分。
青「毎日毎日仕事地獄だしさ」
赤「こっちもテストに進路に……重圧で一杯」
まずは縁に腰掛けてさ。人間界がどんなにゴミで危険か謳って。サラリーマンもきっと自分の生活と向き合えるようになった。でも学生とおなじように天使に会いたい。天使とおなじになりたい。
だからこの世を嫌いになって、曇りなく逝きたい。
青「クソガキはまだまだじゃんw!」
赤「おにーさんこそ、そんなこともこなせないの?」
最高にハイになってきた。互いに罵っで罵倒する。周りを全部くだらないと考えたら人間界なんてモノクロに見えてきた。
黒「お前ら…」
天使の降臨。今日も翼をはためかせ舞い降りた。
黒「泣いとんの?」
何故か目頭は熱く涙が溢れていた。悲しくもないのに、ただ相手の泣き顔は中々にウケるものだった。誰かの苦しむ顔は快楽になる、これが世の心理だ。人間が勝手やって特別な結晶。
赤「ね、天使様。人間の時ここで死んだでしょ」
『24歳会社員パワハラにより自殺 学生時代のいじめフラッシュバックか』
2年前の記事。学生がこのビルの名前を検索したところ一番上に出てきたもの。
青「二度ニュースになってるよな」
最初は九年前のいじめのニュース。最後は2年前の酷いパワハラのニュース。今なら天使の言う事が分かる。追い込まれた状況の中どうすることも出来ずこうすることしかできなかった。そんな中全て順調な奴らがつまらないから死にたい、しかも苦しくない方法で。
黒「そう。俺は追い込まれたやつに降りることを諦めてもらうためにここにいる」
ここなら高くて誰も飛びたがらないし、イラつきを感じるならそれを何処かに発散すればいい。
黒「お前らも早く帰りな」
青「俺、飛ぶから」
赤「俺も」
赤「大丈夫、もう捨ててきた。嘘じゃない」
って嘘をついた。でも現実世界より天使を追うことがいい。
黒「無理しなくていいよ。別に人死なせたいわけじゃないから」
青「ちゃんと考えた。そして天使様のために脳髄ぶちまけて追いかける方が合ってるんだよ」
空の脳内をぶちまけて。違う世界では最高だったって笑ってやる。これが幸福だ、そうサラリーマンは信じてやまない。目の前の天使が彼の目にはなんと映っているのか。
黒「ほんとに後悔しない?飛んでる最中に」
赤「気にしないから」
青「天使様と一緒の場所に行きたい」
赤「天使様と結ばれたい、だから」
赤青「飛ぶね」
そう笑った。
黒「ははっ!意味分からん奴らっwええよ、ちゃんと天界に招いたる」
黒「俺を好きになってくれたんでしょ?」
そう妖艶に微笑んだ。ゴクリと唾を飲む。
赤「せっかくだし配信でもしてみよう」
そう配信アプリを立ち上げた。人が来ないなら最後の記録とすればいいじ。
青「タイトル?自殺配信でええやろ」
コレが後々どう叩かれようがもう死んでるし。死人に口無し。
黒「最近の子〜」
赤「あっ、始まった始まった」
青「配信とか初めてやわ」
タイトルに釣られた視聴者がわらわら集まる。
『これガチ?』
『どうせ死ぬ死ぬ詐欺』 『屋上には居るっぽい』
赤「俺たち飛ぶんでそういうの怖い人見ないでね!」
『ガチで飛びそう』
『何処のビル?』
青「あー、ビル?●✕ビル」
『それって……』
『自殺あったビル?』
『パワハラのやつじゃん』
赤「天使様!待っててね、」
赤「ほら見てよ俺に翼が生えたから」
青「天使様、後でキスしにいくわ」
赤「いや辞めて?」
『天使様??』
『宗教か?』
黒「やっぱお前ら最高やわ、どっちにもキスしたる。でもちゃんと奪い合ってね」
黒「二人なら何処にだって飛べるわ」
赤「俺後ろから倒れ込も〜」
青「じゃあ俺前から」
赤青「せーのっ」
『あ、コレ……』
淡く脆い絶頂の夜
『マジかよ……』
東京の街にはけたたましくサイレンが鳴り響いた
A4【天使の翼。】
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めっっっちゃ好きな曲