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ないこの日!!!

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ないこの日!!!

1 - 「祝え俺の誕生日!!祝うほうが一番たいへん…」

♥

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2025年07月15日

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ないこの日!!


ってことでくっそ短い誕生日小説?書きます!







『祝え、俺の誕生日!~祝う側が一番大変~』






 朝。

 目が覚めて、まずスマホを見た。通知ゼロ。LINEもゼロ。Twitter(の裏垢)も静寂。


「おい……今日、俺の誕生日なんだけど?」


 ないこは起き抜けの声でそうつぶやいた。

 枕元に置いたぬいぐるみ(名前:さめ子)の尻尾を引っ張って八つ当たりする。


「なんで誰も祝ってくれないんだよ! 昨日まろに言ったじゃん、“明日、俺の誕生日”って!!」


 その瞬間、スマホがバイブで震えた。

 通知:「【まろ】お前んち来てええか?」


 ──なんだ、やっとか。俺の誕生日にふさわしいやつ、来たな。


『いいけど、玄関開いてねぇから』


『ドア蹴ったら開くやろ』


『壊すな!』


 そして10分後。

 「おじゃましまーす」と言いつつ、全身タイツ姿のまろが玄関から侵入してきた。


「……は?」


「お誕生日やろ?サプライズや!今日は俺が“エンタメ”になるっちゅーてな!」


「なんで全身タイツ!? それ俺が望んだサプライズじゃない!」


 まろは得意げにポーズを決める。タイツは金色、目がチカチカする。


「今日はな、“ないこを一日笑顔にするプロジェクト2025”を決行すんねん!」


「正式名称いらないから着替えて!怖い!」


「じゃあ第1弾!“ないこくんの生い立ちを歌にしてみた”披露タイムや!」


「聞きたくねえよ!」


 しかし、まろはギター(なぜかウクレレサイズ)を取り出し、熱唱を始める。



🎵ないこは生まれた ピンクの髪~

 すくすく育って 俺って呼んだ~

 でも最近ちょっとツンツンして~

 俺のLINE、既読スルー~🎵



「なんで俺の“既読スルー”が歌詞に入ってんだよ!!」



 部屋中に響き渡るまろの歌声。

 ないこは頭を抱え、もふぞうに顔をうずめた。


「誕生日って、もっとこう……感動とか、ケーキとか、プレゼントとか……」


「ケーキあるで?」


「ほんとかよ?」


「俺の手作りや」


「危険な匂いしかしない!!」



 その瞬間、まろが冷蔵庫から取り出した“ケーキらしき物体”を見て、ないこの思考が停止した。


「……なにこれ?」


「うまい棒100本をグルーガンで固めた“うま棒タワー”や!!」


「ケーキどころか武器じゃねぇか!!」


 ないこは思わずツッコミを入れた。まろはうま棒タワーを抱えながらにっこり笑う。


「味は選りすぐりのコーンポタージュやで」


「俺がコーンポタージュ好きだって言ったけど、これは限度超えてるだろ!!」


「せやけど、お前“ケーキあんま好きちゃう”言うてたやん?」


「確かに言ったけど!」


「ほらな?じゃあこの“革命的バースデー菓子”を……」


「食わん!!!」


 ふたりのやり取りは続いた。


 その後、第2弾イベントとして「目隠しクイズ」なるものが始まり、


 目隠しされたないこの口に「タバスコ入りプリン」や「ぬるい炭酸」などが次々と投入され、



「俺の胃袋が誕生日を拒絶してる!!!!」と叫ぶはめになった。


 そして夕方。


 騒動に騒動を重ね、ようやく一段落。


 金色タイツを脱いだまろは、真面目な顔でリュックから小さな包みを取り出した。


「……これ、ほんまのプレゼント」


「え、マジで?」


「アホみたいな企画ばっかやったけど……これだけは、ちゃんと渡したかってん」


 中を開けると、手編みのブレスレットが入っていた。

 糸はちょっと不揃い。でも、それが逆に味を出していた。


「お前の誕生日、俺は絶対忘れへんから。来年も、再来年も。だからその……今日が笑える日になったらええなって思ったんや」


 ないこはちょっとだけ黙って、それから口を開いた。


「……お前さ、最初からそれだけくれればよかったんじゃないの?」


「は?全身タイツがなかったら、ここまでの盛り上がりは出ぇへんやろ!」


「盛り上がってたのはお前だけだろ!!」


 そして夜。

 ないこはまろが帰ったあと、ブレスレットをそっと腕につけた。

 サイズはちょっときつかった。でも、あったかかった。


「……ま、悪くねぇ誕生日だったな」


 さめ子の尻尾を引っ張りながら、ないこはそう呟いた。

 その顔には、満足そうな笑みが浮かんでいた。








※あとがき(?):


翌日、ないこの家の前には「うま棒タワーを片付けてください」というメモと共に、町内会からの注意書きが貼られていた。

「“巨大で不審な物体”が深夜に倒れた」との苦情付きで――。










謎の展開でしたね



それでは!

ないこの日!!!

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