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【楽しみ】
深夜、2名が出掛けている。
教団へ足を運ぶ、狂信者の殲滅だ。
「…なぁ、俺らってどちらかと言えば邪神を呼ぶ立場じゃないのか?何故止める、理解出来ないが」
「うーん…、僕はヨグ=ソトースを呼ぶのは止めるさ。楽しみが減ってしまう、ただ皮膚なきもの様なら大歓迎だけどねぇ♪」
「……本当に人間はよくわからん。」
東雲 朱忌、平凡な見せかけを使っているけれど…中身はミ=ゴだったかな。確か温泉の時に居た子だっけ、よく兄弟に振り回されてる。
「……俺は加担しないからな。火符」
「お好きに、僕は僕で楽しむからね」
火符…依緋野 火符。日本での偽名、別に自国でも良かったけれど面倒そうだから日本式の名前。
そんな雑談をしていたら、わらわらとローブを着た人達が集まる。
「来たな…実験材料分は残してくれよ?」
「勿論、僕をなんだと思ってるのさ」
「無差別快楽サツ人鬼。南雲と同類」
「おや酷いねぇ…」
「何をしている。ヨグ=ソトース様の招来を邪魔する気か!?」
うるさいなぁ。
血と肉は美しくて、美味しそうなのに
「…残念だ。」
ダガーを構え、突っ走る。
瞬時、先程喋った狂信者の首が切れた
切った。その死体を眺め、笑顔で話を振り始める。
「ふふ、やっぱり楽しいねぇ。」
「次は誰にしようかなぁ♪」
名乗り出ない。
東雲は火符が切った狂信者から離れたのを確認し、狂信者へ向かう。
「……おい、本当に残すよな?」
「これ南雲とかに怒られんの俺だが?」
脈がなかったのか。
「……Biraz daha dikkatli olacağım.」
もう少し気を付けよう。
相手はこちらへ来ない。恐怖?
あの時みたいな闘技場じゃないから、こちらへすぐ来る訳じゃない。
「様子見は辞めとけ。死ぬぞ」
忠告、東雲からするのか。
「ほんと、ミ=ゴらしくないねぇ」
「ちゃんとハンデはあげなきゃ、何も出来ずに終わる。つまらないだろ?」
おや、人のことを考えて言っていたのか
「……じゃあ、こちらから暴れよう♪」
それが、死の合図だ。
血の雨。
「アッハハハ!!やはり血は美しい!!肉は綺麗だ!!」
「あぁ……瞳、あはは…綺麗だねぇ。永久保存してコレクションに……」
一瞬、血の雨が降り注ぐ。
その化け物はその血を神からの贈り物のように喜び、笑い、受け止める。
一方、東雲。
「……研究材料分はしっかり残されてる。他は…あぁ、全滅だな。」
落ち着き、最低限の動きで終わる。
それは人間らしくない、人間を道具として認識し、集める。
…彼、確か温泉が好きだ。そんな一面とは程遠いぐらいの今を見ると、少し違和感を持ってしまう。
「……ふふ、楽しかったなぁ♪」
「…対話、流石に出来るか。あぁ、観察材料が増えた。」
話は噛み合わないが、どちらも利益を得る。僕と彼は気が合うのかもしれないね
「…あ、死体。」
東雲が急に思い出したかのように言うが、そこには既に何も無い。
「一部は袋に入れて食料にするよ。他は呑み込んだりさっき少し食べたりしたさ、美味しかったよ」
「……流石ショゴスロード。」
呆れ。いつも通り
深夜、教団は一つ潰れる。
誰にも知られず、誰にも怒られず
2つの影は消え、そこに残ったのは血痕と建物のみだ。