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教室につき後ろのドアからそっと入る。
席は窓側の1番後ろから2番目。
この席は席替えの時に無理やりここにされたのだ。そしてその後ろは私をいじめている主犯格である宮島 春(みやじま はる)が座っている。
まぁ、いじめやすいからこんな席にしたんだろう。
案の定席に行くと、後ろで固まっているいじめっ子集団から悪口が聞こえてくる。
「また来たんだ〜w」
「早く帰れよ」
「きっしょwww」
悪口に関しては完全シカトで行く。
でも机には悪口が濃く書かれていてこのまま授業受ける訳にも行かない。
私の学校生活の朝はこれを消すことから始まる。
他の生徒だって担任だってこのことは知っている。
でも、生徒は自分がいじめられたくないから見て見ぬふりをし、担任は新卒で働いておりいじめっ子達からちやほやされている。だからいじめを黙認している。
そんな事を考えながらも机を綺麗にする。
楓「ふぅ」
一息付き椅子に座ろうとする。
「ガタン」
私は驚いた。
椅子に座ろうとすると後ろにいたいじめっ子集団が、私の椅子を引いたのだ。
私は、思わず尻もちを着いた。
春「キャハハハ」
「バカみたいw」
春に便乗し他のいじめっ子も笑う。
私は少し悔しそうに口をゆがめながらも椅子を戻し座った。