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「あれっ…?ここは…」
「また気絶してたよ、松村先生」
「え…/////恥ずかしい…//」
「でも前回よりは気絶している時間短かったよ、進歩進歩」
「このまま慣れていこうね?松村先生?」
「あっ…うん…!」
僕の顔が紅潮していくのが
分かった。
「ねぇ、松村先生さ、」
「………?」
「俺と結婚しない?」
「え、でも…妻が……。あと子供もいるし…」そう、僕にはとっても可愛い息子がいる。
「でもこんなことしちゃってるんだからもう妻とは別れてるのも同じだろ?」
「…………。」
息子の笑顔がフラッシュバックした。『おとうさーん!見てー!虫捕まえたよー!』
笑顔で自慢してくる息子。
「でも……子供が……」
「そうか。まぁ気が変わったらいつでも言えよ、無理に結婚しろとは言わねえ」
内心ホッとしている自分に嫌気が差した。
僕は一体、久地先生と妻、どっちが大切なんだ…………?
「んじゃ、あとでまた。」
去っていく久地先生の背中を見つめながら、僕はなんだかやってられない気がして歯を食いしばった。(第十三話に続く!)