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この前の屋上で起きた一件から
2日。
今日も、久慈先生と気まずい。
久慈先生から「結婚しろ」
なんて言われた時、
「はい」って言えばよかったのかな?でも、流石にそんなことできない。
僕には妻がー。
「おはようございます、松村先生。」
あぁ、久慈先生の瞳が冷ややかだ。
「お、おはようございます、久慈先生」
このまま、見放されてしまうのだろうか。このまま、話しかけられなくなって、また振り出しに…
嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
また片思いに戻るなんて嫌だ。
何か…何か一歩踏み出さなければいけない。
だけど、ここは職員室。
そんなにプライベートなことを喋ってはいけないのが暗黙のルール。
でも、混乱した頭の中僕は久慈先生に話しかけた。
「あのっ」声が裏返ってしまい
元ベテランキャバ嬢日々先生の視線が飛んできた。
「どうかしましたか?松村先生」
地味に冷ややかな久慈先生の声。
「えっと…。相談したいことがあるので連絡先…交換してくれませんか?」
日々先生の目が丸になった。
まさかそんな話題を職員室でするとは思っていなかったのだろう。
「相談ですか?いいですよ」
「あ、ありがとうございます!」
「はい、これ連絡先です」
久慈先生から一切れの紙切れを渡された。
「本当にありがとうございます!帰ってから連絡します!」
そして僕は恥ずかしさと興奮ですぐにトイレに駆け込んでしまった。(第15話に続く!)