「――姉弟?」
「そういうこと」
ロメの肩に頭をもたせかけるようにして、ユズナはいたずらっぽく笑った。
「父親が違うの。いわゆる、異父姉弟」
「そう……なんですか」
ロメは視線をさまよわせた。意外過ぎる話に、何と言って良いのか分からない。
「えと……お母さんはきっとお綺麗な人なんですね」
「そうだね。……四十を超えても、二十代でも通用しそうなくらい若々しくて綺麗な人だった」
「え?」
ユズナの言葉の意味を測りかねて、ロメは瞬いた。
「若くて綺麗」は普通、誉め言葉として使われる。だが、ユズナの言葉には好意的な雰囲気はかけらもなかった。
「母さんはいわゆる名家のご令嬢で、筋金入りの箱入り娘でね。大学*********
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