弘人はみゆの要望通りに、高級ホテルのレストランを訪れていた。
名目としては“弘人のお疲れ様会”だが、実際はただの贅沢な外食だ。
「んー…美味しい!やっぱりここの料理は最高だね」
「そうだね」
メインディッシュに出されたA5ランクの最高級和牛を、みゆは上機嫌で食べている。
しかし、弘人は食が進まなかった。
(まだ解決していないことが多くて、食欲なんてあまりないんだけど…)
そう思いながらも、残さないようになんとか牛肉を口に運ぶ。
「ひろくんってさ…人に弱みを見せないタイプだよね」
「え?そうかな…」
何の脈略もなく始まる会話に弘人は訝しみながらも答える。
「私、今回のことですごく悲しかったんだ…。ひろくんが苦しんでいるのに、何もできなく************************
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